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検査をする場合、しない場合

2014年07月1日  

PM2.5,今日も明日も「多い」予報です。
明日の首都圏では「非常に多い」予測ですので、
明日の夕方・夜のテレビニュースではPM2.5がらみの報道が
何かあるかもしれませんね。
PM2.5、御用心ください。

カープは今日から巨人戦。首位決戦です。
勝ち越しを目指したいですね。
巨人はエース菅野を初戦にもってきました。
対するカープは大瀬良投手。
2点以内の粘りあいになるでしょうか。
応援しましょう!




さて、
医療機関における検査です。
検査は、何百も何千もあります。
どんなに金とヒマがある人だったとしても
「全部の検査を受ける」ということには意味がありません。
時々おられるのですよ、
「出来る検査は全部してください」と言われる方が。

検査は、
・陽性率(異常値が出る可能性)がどれくらいあるか
・検査の結果が、その後の行動(投薬など)に変化をもたらすか
という点を考慮し、
検査をおこなうかどうか、決めていきます。

たとえばAさんが、
インフルエンザのような症状で受診された場合。
Aさんの周囲にインフルエンザと診断された患者はいない。
そろそろインフルエンザのシーズンがはじまりそうだ、
という時期であれば
Aさんにはインフルエンザを受ける意味はあるでしょう。
結果によって、インフルエンザ薬を処方するかどうか、が
左右されることになるからです。

同じようにインフルエンザのような症状で受診したBさん。
よく聴いてみると
6歳の子供さんが2日前にインフルエンザA型と診断されたため、
Bさんが 子供さんをいっしょうけんめい看病していた。
子供さんが何度も咳をしており、Bさんは咳しぶきを何度か顔に浴びていた。
つまり、家族間で感染する状況にあり
インフルエンザに感染した可能性が非常に高いと判断される状況。
この場合、Bさんにはインフルエンザ検査をする意味はあまりありません。
症状と診察所見だけで、インフルエンザ治療薬を出すことになるでしょう。
仮に検査をおこなったとして
検査が陰性だったとしても
「それでも検査の陽性率は100%ではありませんから」
ということで やはりインフルエンザ薬を処方するでしょう。

つまり
Aさんにとっては 治療薬の選択につながる検査、
ということになりますが
Bさんにとっては 陽性でも陰性でも治療薬は同じ
ということになるのです。

結論として
Aさんは検査を受ける意味はある、
Bさんは検査を受ける意味はそんなにない、
ということになります。

検査は何のために受けるのか?
その後の行動・選択の判断が分かれる場合に
その検査を受ける意味があるのです。



最近飲んでいる酒
宗玄 純米吟醸酒

P1070599.JPG

★新型インフルエンザ情報
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