爪が黄色くありませんか
サッカー、勝てなくて残念でした。
キーパーの手をはじいてゴールできるほどの強力なシュートを
打てる選手がいるかどうか、という差が出ました。
見事な無回転シュートでした、仕方ないです。
オランダ戦を負けていても引き分けていても、
結局は第3戦に勝つか引き分ければよい、という状況は同じことでした。
引き分けでもよい、というのは かなり希望が持てますね。
でも27時30分からの試合、翌日も仕事あり、見るべきかどうか・・・。
さて、
爪が黄色い、という相談は時々あります。
でも、診察してみれば正常範囲で心配ない、
ということがほとんどです。
バランスよく食べましょう、というくらいことです。
しかし、
慢性の呼吸器症状を伴っていれば話は別かもしれません。
「黄色爪症候群」であれば治療薬が違ってきますので、
呼吸器内科で御相談されてはいかがでしょうか。
本日のお勉強
両側胸水を認めた黄色爪症候群の1例
日本呼吸器学会雑誌2010年6月号
国立病院機構 姫路医療センター呼吸器内科 渡辺悦子先生ほか
要点
黄色爪症候群は、
・成長遅延した黄色爪
・リンパ管浮腫
・呼吸器病変
が3主徴とされ、このうち少なくとも2つの症状の存在が必要。
先天性のリンパ還流異常が基礎に存在し、後天的に感染などを契機として還流障害が顕在化してくるものと考えられている。
これまでの報告では、平均年齢は61歳。男女ほぼ同数。
3徴候が全て同時に出てくるとは限らない。
呼吸器症状は慢性咳嗽56%、胸水46%、気管支拡張症44%、慢性副鼻腔炎41%、肺炎再発22%。
黄色爪の成長速度は極端に遅く0.2mm/週以下で爪甲が肥厚する。
治療はビタミンE、クラリスロマイシン、などが有効だったとする報告がある。
ただし複数患者の検討ではビタミンEの効果は不明、とされている。
生存期間中央値は132ヶ月。
私も原因不明の胸水は時々経験しています。
多くは「良性石綿胸水疑い」、ということで経過追跡していきます。
黄色爪症候群は、これまで経験したことがありません。
めったに出くわす病気でないことは確かです。
写真はプリンスホテルの祝賀会でいただいたイモ焼酎 帝王。
香りもよく、まろやかな味わいで、非常にすばらしい。
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
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