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禁煙治療はスケジュールどおりに

2010年12月7日 , 

チャンピックス(R)により禁煙治療をおこなっている人も多いです。
標準の治療スケジュールは3ヶ月間です。
禁煙できる率は非常に高いのですが、
治療を早めに中止してしまうと、最終的には喫煙再開する率が高くなります。
せっかくですので予定どおり治療を受けましょう。
本日のお勉強はチャンピックスのお話。

本日の写真。
辛口さんから著書いただきました

なんでも辛口! 升井紘の宇宙遊泳
というブログ、いつも面白く読んでいます。
http://blog.goo.ne.jp/h-masui_1944

今回、通算12345人目というキリ番だったので
著書をプレゼントしていただきました。
著者サイン本です、ありがとうございました。
正月休みに二人で読もう、と思っています。
karakuti.JPG
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
バレニクリンの有効性を維持する内服方法
日本呼吸器学会雑誌 2010年11月
東京女子医科大学第一内科 鬼澤重光 先生ほか
要点
バレニクリンとは、チャンピックス(R)のこと。
標準的な内服スケジュールは3ヶ月間です。
148例で検討。
何らかの副作用がみられたのは83例。
吐き気が最多56例、ほかには便秘など。
対症療法をおこない内服を継続すれば禁煙成功率は100%だった。
内服を中止してしまうと1年後の禁煙維持率は50%だった。
対症療法をおこなっても内服を継続することが推奨される。

チャンピックス(R)の主な副作用は
吐き気と便秘です。
とはいえ、薬が必要なほど ひどい副作用ではないことが多いのですが。
吐き気があるから減量や中止する、ということよりも
吐き気止めを使用してでも治療を完遂したほうが禁煙成功率は高い、
という報告です。
副作用のある方は、ぜひ担当医に御相談ください。

現在、チャンピックス(R)治療の新規開始ができません。
開始用キットが製造されていないのです。
1月になれば新規の禁煙治療希望の受付が再開できる見通しです。
先日も電話で問い合わせがあったのですが、
まだ対応することができません。
新規に禁煙治療を御希望の方は、もうしばらくお待ちください。
受付可能になれば当ブログでお知らせいたします。

現在治療中の方は、
禁煙できたから、もう薬は止めてもいいだろう、
と考えてスケジュール途中で治療を中止するのではなく
3ヶ月の標準治療を予定どおり完遂しましょう。
せっかく治療を受けるのなら最高の結果を出したいですよね。

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