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福井3勝目

2011年06月19日  

昨日・本日と満員のスタジアム。
今日は勝ってよかったですね。
福井に勝ちがついたのが、よかったよかった。

先日のカープ観戦、私たちの後ろの席のグループはまあ~飲む飲む。
ビールが飛ぶように売れていました。ものすごい量です。
そうして酔っ払って大声で騒ぎ
ヒーローインタビューが聞きにくかったですけど、ま、勝ったので許す!
で、本日のお勉強は ビールに関係ある尿酸のお話。

プリン体0 というビール系飲料はいいのか?
→ アルコールそのものがよくない。
徹底して肉類を食べないというのはいいのか?
→ 極端な食生活だと将来ボケるかもしれない。
というお話を御紹介します。

道盛浩さんの バナナ風味ホイップサンドロール
おいしいのですが、私にはちょいと甘過ぎ。
P1150355.JPG
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
尿酸の代謝を理解する
日本医師会雑誌2011年5月号
帝京大学薬学部 薬品分析学 金子 希代子 先生
要点
尿酸は生成と排泄で考えていく。
プリン代謝経路を介した尿酸の生成を増加させる要因は
1:遺伝要因
2:社会・環境要因
・食事
プリン体の多い食品
ソフトドリンク(砂糖入り)
・アルコール飲料
・過激な運動
・肥満
・ストレス
排泄に影響を与える要因
1:遺伝要因
2:社会・環境要因
・食事
排泄に影響する食品
・アルコール飲料

アルコールは生成にも排泄にも出てきます。
アルコール飲料の影響は
1:アルコールによってATPの分解が促進され尿酸の生成が増える
2:アルコール飲料に含まれるプリン体が影響する
3:大量飲酒では生成された乳酸が尿酸の排泄を阻害する
ということなのだそうです。

最近では高尿酸の人にビールはよくない、と知られてきました。
ビールを缶1本相当(340ml)飲む人は、飲まない人に比べて
尿酸が1mg/dl高いそうです。
そこでプリン体を含まないビール系飲料が宣伝されていますが、
尿酸の高い人、痛風の人には
アルコールそのものがダメ、ということなんですね。
プリン体ゼロなら大丈夫、とは言えないので注意してください。
砂糖・砂糖入りドリンクも要注意です。
アルコールを飲まない甘党は関係ない、とも言えないのですね。

さて、
尿酸については、低ければ低いほどよい、とは言われていません。
血液に含まれている抗酸化能で最も寄与が大きいのが尿酸だそうです。
尿酸が低いために生じる病態として
アルツハイマー病やパーキンソン病との関連が報告されており、
尿酸には神経保護作用があると考えられているのだそうです。
ヒトは進化の過程で尿酸分解酵素を欠損してきています。
神経保護のために尿酸を体内にプールしておく必要があったのでしょう。
(尿酸をプールしておくことが可能となったのでヒトの脳は進化できた、というのが正しいかも)

尿酸が高い、と言われたので肉類は一切食べません、
という人が時々います。
私はつねづね、
「食事の基本はバランス良く食べることです」、
と説明しています。
コレステロールや尿酸が高いと言われたからといって
肉を全く食べない、とか、卵を全く食べない
という極端な行動はおすすめできません。
今回の論文を読むかぎりでは、
あまり極端な食生活だと将来ボケますよ、と言っても間違いではないでしょう。

なお、
高尿酸血症の新薬が発売になっています。
これまでの治療でうまくいかない人は御相談ください。
当院での処方ももちろん開始しています。

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