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糖尿病患者は癌になりやすい

2010年06月22日  

ヤクルト戦では、対照的な試合経過となりました。
1試合目は、1回で3ホームラン4点を打ち、勝ち。
2試合目は、1回に3四球・押し出しからタイムリーヒットで4点取られ負け。
同じ4点とられるとして、
どちらが選手・ファンにとって「いい負け方」だったか、というと
これは明らかだと思います。
四球を連発するような投手はプロじゃない。
いきなり押し出し四球を投げるようなリリーフ投手はいらない。

どうせ負けるのなら、勝負して打たれて負けよう。

さて、糖尿病。
コントロール不良の糖尿病患者では免疫力が落ちていて
思わぬ感染症が悪化することをよく経験します。
(例:結核など)
免疫力、抵抗力が落ちていれば、きっと癌にもなりやすいはず、
というのは容易に予想できることです。

今回、6月16日にアメリカ糖尿病学会とアメリカがん学会は
糖尿病と癌についてのコンセンサスレポートを発表しました。
全文を読むことができます(無料)。
http://caonline.amcancersoc.org/cgi/content/full/caac.20078v1

googleだと自動翻訳ができ便利ですが、ちょいと訳が正しくなく分かりにくいですね。
医学用語は特殊なことがあり、仕方ないですが。

サマリーの表を見てもらえばよいです。
・ 糖尿病では、ある種の癌のリスクが上昇する(肝癌、膵癌、子宮体癌、大腸癌、乳癌、膀胱癌)
・ 糖尿病では、前立腺癌のリスクは減少する
・ 健康なダイエット、運動、体重管理は癌リスクを下げるので推奨される
・ 全ての糖尿病患者は癌スクリーニングを受けるよう強くすすめられる
・ まだ多くの臨床上の疑問点が残されている
ほか。(略)

相対リスクは、肝癌、膵癌、子宮体癌では2倍になっているそうです。
糖尿病患者は、癌検診を受けるよう強くすすめられる、ということも重要な点だと思います。

コンセンサスレポートというのは、
現在の時点でほぼ反対する人はいないだろう、という合意部分について
まとめて発表したもの、と考えてよいです。
ここに書かれた内容の多くは当分変更はない、と考えていいでしょう。

検診で糖尿病の疑いがある、と言われて放置している人はいませんか?
尿糖が出ている、あるいは血糖が高い、と言われても
そのままにしている人はいませんか?
糖尿病の治療を中断していたり、検査を受けに行っていない人はいませんか?

糖尿病を管理する・コントロールすることも非常に大事です。
(悪化すると糖尿病性網膜症で失明したり、腎症で透析治療になったりしますよ)
しかし、それだけではなく
他の人よりも癌になりやすい、ということですから
癌検診をきちんと受けることも大事です。

糖尿病、糖尿の疑いの人は放置せず、かかりつけ医に御相談ください。

今週の花 ユリ、カスミソウ、セイヨウノコギリソウ、キンギョソウ、アスター。
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