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総人口、5年連続で減少

2014年06月26日  

広島市中区は、今朝も霞んでいて、近くの黄金山はほとんど見えません。
黄砂はありません。
PM2.5「多い」状況です。
明日あたりからPM2.5少なくなってくるようです。
本日はまだ御用心を。

さて、
日本の人口は減っている、という話。

総人口、5年連続で減少=自然減は最多の23万人―総務省
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6121003
総務省が25日発表した住民基本台帳に基づく2014年1月1日現在の日本人の総人口は、前年同期比0.19%減(24万3684人減)の1億2643万4964人となり、5年連続で減少した。
***一部引用

高齢化は、高齢化だけで論じることは出来ません。
少子化は、少子化だけで論じることは出来ません。
私たちは
「少子高齢化」として この問題をとらえなければなりません。

政府が何かやってくれれば景気は良くなるだろう、
と思っている人がいるかもしれませんが、
日本の総人口は 8000万人レベルまで減少すると
シミュレーションされています。
実際に人口減少社会に はいっており、
予測と違うものは少しも出てこない、というニュースなのです。

国内の総人口が減る、ということは
ひとつには購買層が減る、ということです。
つまり
製造業や小売業は、世界に出て行かない会社はつぶれます、
ということを意味します。
農業(米)だって、自動車だって、
国内で販売を維持しようと思っても出来ません、無理です。
ですから
いかに早く、世界に出て行ける体制を国を挙げて作れるか、
が 勝負となります。
国内の販売業も、購買層が減る訳ですから
このままでは小売店が歯が欠けるように少しずつ倒産、という事態になってきます。
生き残りのためには、世界にネット通販(英語版サイトあり)で出ていくしかないでしょう。

人口減少のもうひとつの観点は
公共施設やインフラを利用する人間も減る、ということです。
新しいハコモノや、新しい道路・鉄道・空港を作る必要はない、
ということなんです。
いまだに公共事業で地元に利益を、
新幹線を我が町に、高速道路を我が町に、
なんていうことを思っている人がいたとしたなら
税金を吸い続ける「社会のダニ・吸血鬼」として
断罪されてよいと思います。
すでに、既存の施設をどうやって維持するか、
という時代になっているわけですから。

「医療や介護を成長産業に」、
と言っている政治家もいるようですが、
これは タコが自分の足を自分で食べているようなもので
対外的な資産を獲得する手段としてのアイデアかどうかは
吟味する必要があります。
海外から日本に医療を受けに来るように整備するとか
日本の医療や介護を海外に輸出・展開する、という話なら
真剣に考慮するに値しますけれども。
「介護を必要とする高齢者」は
これからしばらくの間はたくさんいますけれども
人口減少社会がこのままずっと続いていけば
いずれは 「介護を必要とする高齢者」の実数は減るのです。
病院も、介護施設も、余ってくる時代がきます。
医療介護では食っていけない時代、がくるのです。

ともかく、
日本は人口減少社会にすでに突入しており、
いささかも変更点はない、
ということを国民全体で理解を共有することが必要だと思います。

現在、五木寛之さんの本を読んでいますが、
最近の著書には、くりかえしこの内容が書かれています。
真実を受け止めなければ
適切な解決策を打ち立てることも出来ないのです。

今週の花
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