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緩和ケア医 本日のお勉強

2009年04月1日 , 

特集:花粉症治療の最新知見
スギ花粉症治療における第2世代抗ヒスタミン薬
アレルギーの臨床 2009年2月号
アクティ大阪耳鼻咽喉科医院 大橋淑宏先生

要点
スギ花粉症の治療では、効果の面からも安全性の面からも
非鎮静性の第2世代抗ヒスタミン薬を第一選択とすべきである。

当院HP 「疾患について」 のなかで
「運転してはいけない薬」 という項目を作っています。
院長は数年前から 抗ヒスタミン薬では非鎮静性の第2世代を
使用すべきである、と主張してきました。
眠くならない薬、能率の落ちない薬があるのだから、まずそれを使用すべきである。
とくに運転手には治療薬選択は重要で、事故につながる可能性がある。

アトピー性皮膚炎の小児も抗ヒスタミン薬治療の対象となりますので
皮膚科・小児科の先生には比較的早くから受け容れられてきました。
眠気がくるタイプの薬、能率が落ちるタイプの薬では、学校の授業など困ってしまうわけです。
これに対し、成人が主な対象である耳鼻科領域(花粉症が対象)では
学会発表後しばらくはあまり受け容れられず、最近ようやく知られてきた状況です。
7年前に広島の講演会で私がこのテーマで講演した時には、
会場の古株の耳鼻科の先生のお一人から ひどく反発を受けたものです。
リスクマネージメントの概念のない古いタイプの先生・高齢の先生には、
理解しにくい内容だったのでしょう。(その先生はつい先日 亡くなられましたが。)
耳鼻科領域で援軍が増え、とてもうれしく思っています。

非鎮静性の第2世代抗ヒスタミン薬は、現在の日本では2種類だけしかありません。
あなたが使用している薬(処方されている薬)は
能率の落ちる薬ではありませんか?
車を運転してはいけない薬ではありませんか?
あなたは その点について 説明を受けましたか?

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