肺癌学会の解説 イレッサ/タルセバ
「日本(の一部)だけで施行されており、世界常識とかけ離れた治療」
というのが、少し前までは 全国各地の病院で行われていたのです。
そうではない 世界のどこに出しても通用する治療を、
と心がけて がん治療にあたってきました。
しかし、人種差がハッキリある治療も 確かにあります。
この場合、日本と世界とで標準治療が異なることになります。
その代表がイレッサ/タルセバです。
肺癌学会がまとめを作成しました。
緩和ケアとしても こうした薬は考慮の対象になりえます。
あきらめないで御相談ください。
本日のお勉強
肺癌患者におけるEGFR遺伝子変異検査の解説
肺癌 2009年6月(日本肺癌学会)
日本肺癌学会 EGFR解説作成委員会
要点
EGFRの欠失あるいは変異をもつ非喫煙女性には、ファーストラインを含む早い段階からイレッサ/タルセバを考慮してよい。
男性の重喫煙者でEGFR変異陽性者には、他の治療選択肢を考慮しながら遅めのラインで使用する。
肺障害のリスクの高い患者で変異が未知あるいは存在しない場合には、より一層慎重な対応が必要である。
今週の花 アルストロメリア、ハンゴンソウ、トウワタ、シダ
★広島星まつり8月15日 廿日市市 佐伯総合スポーツ公園で開催。
http://www.saiki-sportspark.jp/polano-data/hosi-2009.pdf
★新型インフルエンザH1N1情報
8月1日から、全国でインフルエンザA型患者の報告が急増しています。
(医師対象のインフルエンザ情報サイトでの患者集計による)
そのほとんどは新型インフルエンザです。
感染爆発前夜の状況となりつつあるようです。
9月に学校が始まれば、小児科は大ごとになりそうです。
どうやら第2波流行にワクチンは間に合いそうにありません。
うがい、手洗い、マスク(咳エチケット)を再徹底しましょう。
★発熱患者さんが当院を受診される際には、ぜひ事前のお電話をお願いします。
他の患者さんに迷惑とならないように 別室に御案内しますので。
コメントを残す