花粉症本格化
花粉症の治療で受診される方が増えています。
1月はじめから患者は出ているのですが
いよいよ本格シーズン入りですね。
先日、青梅マラソンを走りましたが、
スギ花粉症の本場を2月に走る、
(マスクなしで、4時間以上も屋外にいる)
という点については心配しておりました。
吸入ステロイドと点鼻ステロイドを2週間くらいしっかり使用して
備えていました。
それでも走り終わる頃には鼻水が出始めておりましたですね。
2日前に降雪があったおかげで
花粉の飛散が少なかったのだろう、と思います。
直前に雪がふったのは幸運でした。
花粉症薬については、車の運転をしてはいけない薬もありますので
ご注意ください。
運転してよい薬、眠気のこない薬もありますので
医療機関で御相談ください。
本日のお勉強は花粉症の免疫療法
今週の花
★インフルエンザ情報
県が情報更新。
竹原市の幼稚園で休園が出ています。
本日のお勉強
アレルギー疾患のDNA免疫療法
アレルギー 2011年12月号
麻布大学獣医学部 阪口 雅弘 先生
要点
花粉症の唯一の根治的治療法として減感作療法がある。
これはアレルゲンそのものを使用することから、
アナフィラキシー等の副反応が生じる短所がある。
そのため欧米に比べ本邦では普及していない。
その欠点をおぎなう方法として
DNA免疫療法が考えられている。
T細胞エピトープ遺伝子を組み込んだ遺伝子免疫療法は
アレルゲン性が低く、副反応が少ないと考えられ有望である。
***
アレルゲンそのものを使用すれば、
体の中では当然 反応がおこるわけで
ひどいアレルギー反応をおこす危険性はあります。
アナフィラキシーでは命にかかわりますので、
そんな命がけの治療は敬遠されても仕方がないところです。
で、
どうすればアレルギー反応をおこさない免疫治療ができるか、
が検討されています。
T細胞の認識する物質では即時型アレルギーは生じないので
これは有望でしょう。
そのほか、アレルゲン性をカバーしてしまう物質とともに
投与する、という方法も有望なようで
この方式の一部は第3相試験まですすんでいるそうです。
花粉症は、毎年のことなので、つらいです。
今後の研究の進展が待ち遠しいですね。
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