苦痛を軽減するために 苦痛を強いる?
暑いですね。
中区で35℃。
広島県は暑いわー。
土日は雨予報です。月曜の傘マークは消えましたね。
暑いです、エアコン入れ、水分をこまめに飲みましょう。
蒸し暑いと思われ、エアコンは冷房でなくて除湿でも かまいません。
カープですが。
勝てませんなあ・・・。
今日は大瀬良投手です、応援しましょう!
サンフレはACL2で勝利、いいですね!
Jリーグ戦とは 先発メンバー総入れ替えです。
それでいいと思います。
Jリーグ優勝を最優先にすべきでしょう。
35節、37節の 試合日程、チケット売り出し日が確定しました。
応援に行きたいですね!
シーズンチケット(年間指定席)の発売日程も発表になっています。
が
緩和ケア薬剤師は 合唱する人でして、
あまりに大きな音の声援は 音感をやられる(頭痛もする)ので うれしくない。
サンフレの試合は あまり行きたくないそうなので、 シーズンチケットを購入とは なりません。
さて、昨日は
広島市民病院 第110回 医療者がん研修会 に参加しました。
ZOOMです。
1:最近の緩和ケアのトピックス
広島市立広島市民病院 緩和ケア科 岡部 智行 先生
2:早期からの緩和ケアにおけるがん相談支援センターの取り組み
~精神的・社会的な課題を中心に
広島市立広島市民病院 がん相談支援センター がん専門相談員/医療ソーシャルワーカー
高木 成美 先生
要点
がんの苦痛がどうしても対応が難しい場合には 鎮静 が おこなわれることがある。
鎮静のガイドラインが発表されました。
かなり難しい内容のガイドラインです。
そのアルゴリズムに従っていけば、「がん緩和ケア専門医」が対応したのと ほぼ同様の効果が得られる、
ということが わかりました。
がん緩和ケア専門医のいない地域にとっては 朗報です。
***
私の個人的感想です。
このガイドラインの欠点、というか、前提は
「がん拠点病院に入院している患者に対する治療」、であることです。
ですから
持続点滴や持続皮下注射が使用されるのが 前提となっています。
ガイドラインを作成するのは 基幹病院や大学の オエライ先生方なのでしょう。
現実を見ていない論文、現場に即さないガイドライン、という批判は 当然あると思います。
このガイドラインは「限られた条件下(入院)でのみ適用される」と考えるべきであろうと思われます。
患者さんは 家に帰ると、元気が出ます、眠れます、食べれます、
鎮痛剤の必要量は ざっくり 半分でも 十分な鎮痛が出来ます。
在宅で鎮静が必要な患者というのは 本当に少ないんです。
私たち在宅緩和ケア医は これを 「家のもつ(不思議な)力」と呼んでいます。
そうして
持続点滴や持続皮下注射を要する患者というのは 現実問題 ほとんど おられません。
そもそも「持続注射」というのが 苦痛ですよね!
苦痛を軽減するために 苦痛を強いる、という 矛盾。
基幹病院や大学のオエライ方々は、この矛盾を前提にした論文に 疑問を感じないのでしょうか??
このガイドラインのエビデンスとなった論文というのは
「予後1週間の患者」に対する(入院での)治療、のようです。
「予後1週間」の予測であるならば
一刻も早く自宅に退院させてあげる、というのが いいんじゃないでしょうか。
この段階で入院を継続させる、というのは そもそも どうなんかなー?
患者が入院継続を希望していれば 問題ないんですけど。
患者さんは、「家に帰りたい」って 言ってませんでした???
そんなことは 論文には書かれていませんよね。
在宅緩和ケアチームが もっと実力をつけないといけないですね。
この状態なら早く退院しましょう、あとは在宅チームがやってくれますから!
と 基幹病院に思ってもらえるように。
(注:私の個人的感想、というのは、岡部先生に対する批判ではありません。
今の日本には こうした論文・エビデンス、それを基にしたガイドラインしかない、
それを岡部先生が私たちに御紹介くださった、ということです。
岡部先生は 非常に広範囲な内容を よく勉強なさっておられる、と 感心しました。さすがです。)
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