高齢者のインフルエンザ治療
インフルエンザ学級閉鎖などの情報。
広島市は1月31日付で新たに6校の学級閉鎖を発表しました。
以前の学級閉鎖校で新たな処置も4校で発表していますので
あわせると1月31日付では10校となります。
広島県は1月30日付で90校(1日だけで90校!)の
学級閉鎖等を発表しました。
1月23日付では87校を発表していましたが、それを超える数です。
流行のピーク期だと思います。
うがい手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。
先週から、高齢者のインフルエンザ患者も多数でています。
ところが、典型的な症状が出ていない人も多いです。
ちょっとノドと咳程度、熱はない、という人も
検査してみたらインフルエンザA型でした。
ワクチンを接種した人は、症状が軽いようです。
その人の妻にも来ていただいて検査したところ、
熱は全くないのにやはりA型陽性でした。
(全員の症状が軽いわけではなく、ワクチンを接種していても39℃になる人もいます。)
この時期、高齢者には、ごくごく軽いカゼ症状であっても
インフルエンザ検査はおこなっておく価値はあると思います。
さて、
高齢者のインフルエンザ治療について。
ふつうは内服(タミフル(R))か、吸入(リレンザ(R)、イナビル(R))です。
しかし、認知症のある人については
・吸入操作が理解できない
・肺機能が低い人も多い
というわけで吸入薬は使用しにくい。
・内服をきちんとおこなっていただくことが難しい
という状況で 内服薬もちょっとどうも。
タミフルは5日間、朝夕の服用が必要なんですが
認知症だと5日間の連続服薬はどうもね。
こういう時にはインフルエンザ治療薬の点滴(ラピアクタ(R))があります。
1回点滴しておけば終了です。
(重症であれば翌日もう1本点滴。)
今シーズン、認知症の高齢者のインフルエンザ治療に
すでに2名 使用しました。
認知症高齢者の治療には助かりますね。
点滴治療薬は、内服困難・吸入困難という人が対象です。
内服できる人、吸入できる人に使用するべき薬ではありませんので
そこは御理解ください。
1回吸入しておけば それで完了、という治療薬もありますので。
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