麻疹風しんワクチンの接種をお忘れなく
昨夜は広島市医師会夜間急病センターで勤務でした。
インフルエンザはずいぶん下火になっています。
A型もB型もまだポツリポツリと陽性が出てはいますが。
感染性胃腸炎も患者数はほとんどなくなっています。
ということで
夜間急病センターの受診患者数はピークを過ぎています。
職場でインフルエンザが数名、なんていう方もおられ
まだもうしばらくは御用心ください。
さて、
関東地区で風しんが大流行しています。
これに対しては
「麻疹風しんワクチン」があり
該当する人は無料で受けることができます。
広島市ホームページ
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1267090796100/index.html
第1期 生後12か月~24か月未満 生後12か月~24か月未満
第2期 小学校就学前1年間 (注1)
小学校に就学する前年の4月1日から小学校に就学する年の3月31日まで
第3期 (注2) 中学1年生に相当する年齢の方
該当する年の4月1日から翌年3月31日まで
第4期 (注2) 高校3年生に相当する年齢の方
該当する年の4月1日から翌年3月31日まで
(注1)5歳以上7歳未満の者で、小学校就学前の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者
(注2)第3期、第4期の予防接種は、平成24年度(平成25年3月31日)までの期間限定です。
***
当院は成人限定ですので
第4期、高校3年生相当の方のみが対象です。
なぜ麻疹風しんワクチンを受けなくてはいけないのか、
くわしくはまた後日に勉強するとして
とりあえず知っておいて欲しいのは
★麻疹は、重症化して死亡することがある病気であること。
1000人に1人は重症になる病気です。
★風しんは、妊婦が感染すれば
先天性風疹症候群が生じる危険性があること。
国立感染症研究所ホームページQ&A
http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubellaqa.html
妊婦とくに、妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児が風疹ウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいをもった赤ちゃんがうまれる可能性があります。これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。
***
麻疹も風しんも、ワクチンで防ぐことができます。
防ぐことが出来た病気で死亡したり障害が残ったりすると
本人も家族も悔やんでも悔やみきれない。
そういうわけで
まずは麻疹風しんワクチンの対象者は
必ず受診しワクチンを受けて下さい。
自分がすでにワクチン接種をおえている場合は
友人知人、同級生に
ワクチンうけたかどうか、確認してください。
同学年の保護者同士が知り合いの場合には
(たとえば部活の保護者会で知り合いである場合など)
受けていない方には勧めて下さい。
無料で受けられるのは3月31日までです。
医療機関に何本も在庫があるわけではありませんので
今日 動かなければ
月内に受けるのは無理、となりますよ。
★新型インフルエンザ情報
ついにH5N1インフルエンザワクチンの製造承認がおりました。
H5N1というのは、私たちが新型インフルエンザの大本命として
対応準備をしようとしている「高病原性トリインフルエンザ」対応です。
パンデミックに、ワクチンが間に合いそうですね。
次の課題は、何万本製造され、どういう人に、どういう順で接種していくか、です。
コメントを残す