在宅医療

在宅医療のメリット・デメリット

在宅医療や入院治療など、どのような治療にも長所と短所があります。それをよく知ったうえで、御自分の希望に沿った選択をすることが大事です。何を優先させたいか、そしてそれに伴う短所も受け入れることができるかをよくご検討頂き、ご自身で納得できる生き方を決める必要があります。私たちはそれを全力でサポートいたします。

在宅医療のメリット

まず何と言っても、在宅では「自由」です。

病院や施設は集団生活の場ですから、決まりにしたがって生活せねばなりません。 起床時間、食事時間、入浴時間、就寝時間。場合によっては消灯や、面会に制限があることもあることでしょう。

同室者の会話や物音、においが気になったり、逆に自分が同室者に迷惑をかけまいとして無理してがまんした生活になることも多いでしょう。自宅では、こうした制限は全くありません。 何時に起きようと眠ろうと、何をいつ食べようと、あなたの自由です。

アルコールも病院や施設では禁止でしょうが、自宅では可能です。(もちろん、病気によっては厳しい食事制限が課されていることもあるでしょうが。) テレビやラジオをつけたり音量を大きくすることも自由ですし、ときにはカープの活躍に歓声をあげたり拍手したりするのも自由です。 これまでどおりペットと触れ合いながら生活することも出来ます。

住み慣れた環境で生活することで入院生活に比べ、睡眠がとれたり、食欲が出てきます。 痛み止めが少量ですんだり、場合によっては不要となったりする人もいるくらいです。

在宅生活では「生活の質」が明らかに向上するのです。

在宅医療のデメリット

費用は、通院治療に比べると高額となります。
これについては費用の項目で詳しくお話いたします。

在宅医療の費用について →

最大のデメリットは、「職員がその場に常駐しているわけではない」ということです。

入院や施設だと、体調が悪化した場合にナースコールをおせば2~3分もあれば職員が様子をみに来てくれるでしょう。
在宅では、電話連絡しても訪問看護師や医師が到着するまでに30分や1時間はかかることが普通です。
そのことは了解しておいていただく必要があります。

また、自宅だと夜間には一人になってしまうことも多いでしょう。 さみしい、と感じられる方もおられます。

誰かが近くにいてくれないとさみしい、と言われれば、在宅では夜間の家政婦さんなど自費でやとっていただくしかありません。

「夜間 一人だとさみしい」とか、「すぐに誰かかけつけてくれないと不安だ」という方の場合には 入院や施設を選択したほうが本人は幸せ、ということもありえます。

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