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心に残る出会い51 島で生まれたKさん

2013年11月24日  
カープ、昨日のファン感謝デーに
大竹投手も顔を出したそうです。
が、感謝デーに登場するために来たのではなくて
ロッカーなど荷物を整理するために来たついでに
ちょっとだけ顔を出しただけだそうですが。
25日にも巨人入り発表、との報道ですが、
でもまあ最後にファンの前に姿を見せてくれてよかったですね。

毎月、最終日曜日は心に残る出会いです。

Kさんは91歳、瀬戸内海の島の出身です。
ある時、肺炎で病院に入院したのですが
その時に全身のリンパ節が腫れていることがわかりました。
悪性リンパ腫(血液系の悪性腫瘍)の強い疑いです。
しかし、高齢で体力もありませんので、
悪性リンパ腫であっても治療は出来そうにありません。
そこで、精密検査もおこなわないことになりました。
退院して、在宅診療の依頼があり、
私たちの初めての出会いです。

退院当初は娘さんが車いすを押して
近所を散歩することも出来ていましたが
次第に動くことが出来なくなりました。
食事もほとんど取れなくなり
栄養ドリンクが1缶やっと、という状態になりました。
点滴や強制的栄養補給は希望されず、
最期まで自宅で自然に過ごすことを希望されました。
そのKさん、もう自力で食事は食べられないのですが、
みかんだけは自分で皮をむいて、食べるのです。
Kさんの生まれた島では、みかんがとれていたのですね。
兄弟や親戚が島のみかんをもって何度もお見舞いに来てくれました。

そうするうちに、広島ドリミネーションがはじまりました。
Kさん親子は、毎年ドリミネーションを見に行くことを
楽しみにしていました。
今年も連れて行ってやりたい、と娘さんから相談があり、
関係者みんなで相談です。
車いすで行って帰る、
それくらいの体の負担なら大丈夫だろう、
携帯型の酸素ボンベは必要ですね、
と意見が集約されて
「やりましょう!!」
ヘルパーさんが付き添えるよう手配します。

外出が予定されたその日は当方は都合が悪く、
一緒にドリミネーションには行けなかったのですが
「もし何かあったら、その時には私をすぐ呼んでください。」
と伝えてありました。
結局、無事に見てくることができまして
関係者みんな、とてもうれしい思いを共有できました。
翌日、ベッドの横に、ドリミネーションと一緒に写った写真が
何枚も飾られました。

それから後は、1回も部屋から出ることは出来ず
Kさんは御自宅で永眠されました。

Kさん、ドリミネーション見られてよかったですね。
いっしょに、見に行きたかったですよ。
今年もドリミネーション、きれいですよ。

和菓子食べたい発作がおきまして
三越の地下へ。
鳥取県倉吉市、石谷精華堂の打吹公園だんご。
日持ちのしない生菓子です。とてもおいしい。
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