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吉島病院 オープンカンファレンス参加

2009年02月13日  

2月12日、吉島病院でおこなわれたオープンカンファレンスに参加しました。

オープンカンファレンスというのは、院内参加者だけの勉強会ではなく、
外部、主に近隣の医療機関の方々も参加できる、開かれた勉強会のことです。
いつも同じメンバーで勉強するよりも、多くの方に参加していただいたほうが
さまざまな見方・意見が出てきて、お互いに参考になります。

今回は、CPCでした。
CPCというのは、治療の甲斐なくお亡くなりになった方で
病気の診断や程度、死因などについて「病理解剖」をさせていただいた
事例について みんなで検討してみよう、というものです。
聖路加国際病院の日野原先生は、自分の受け持ち患者のほぼ全員に
病理解剖をさせていただいていた、と著書に書かれています。
私も勤務医時代には かなりの数の病理解剖をさせていただきました。
名医と呼ばれる方たちは、みんなこうやって育ってきたのです。
現在では血液検査や画像診断検査が進歩したため、
必ずしも病理解剖を必要とはしない時代になってきてはいますが、
それでも若い先生、とくに研修医の先生には非常に勉強になるものです。
教育、という視点でみると、病理解剖はとてもとても重要なものなのです。

もし、研修医のいるような「教育病院」に入院され、
残念ながらお亡くなりになった場合には
「病理解剖をお願いできませんか?」というお話があると思います。
その時には、亡くなられたばかりで とても悲しい時ではありますが、
ぜひ病理解剖を御承諾いただけませんでしょうか。
3~4時間ほど、お時間をいただけませんでしょうか。
10年後、20年後の名医を育てるために。

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