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学会での無断撮影禁止

2010年04月21日  

最近の学会や研究会で、気になる光景がありました。
わりと前の方に陣取っている参加者が、
表示されているスクリーンをデジカメあるいはビデオで
ずっと撮影をしているのです。
何人もが、同じ行動をしています。
スライド画面が変わるたびに、何台ものデジカメのシャッターが押されるのです。
(スライドといっても、パワーポイントですが)

何のために撮影しているのでしょうか?
自分が、あとで振り返って詳細に検討するためでしょうか?
それとも学会に参加できなかった仲間のために
持ち帰って報告会をおこなうためでしょうか?
そうであれば許容範囲かもしれません。
しかし、
全く別の目的に利用されない、とは限りません。

学会での発表は、まだ正式な成果発表ではありません。
日本の場合だと、学会発表のときの質疑応答も加味して
論文を仕上げて発表する、ということが多いのです。
正式でないものが、確定したかのように情報がインターネット上に流れた場合、
もう情報を回収、取り消すことはできません。

あるいは
デジカメで細部まで発表原稿をとらえ、
大急ぎで同じような実験をして
本人よりも早く論文発表してしまえば
成果を横取り、ということも不可能ではないかもしれません。
また、
苦労して作った図やグラフの著作権が保護されるかどうか、
これも保証のかぎりではありません。
翌日から、全然知らない人の講演会に
自分のスライドが使われる、ということも起こりえます。

これまで、実験の詳細な条件などは
発表スライドを見ながら必死にメモをとり、
疑問点があれば質疑応答にておこなう、というのが
日本式の学会発表スタイルでした。
デジカメ撮影が横行すれば、
従来の学会スタイルは維持できなくなるおそれがあります。

そういう理由だかどうだか知りませんが、
日本アレルギー学会は、
今春の学会から 発表の無断撮影を禁止いたしました。
学会情報を紹介する医療系マスコミなど一部のみの、許可制になりました。
無断でデジカメ撮影をおこなっている人が
著作権に配慮をするだろう、とは とても思えません。
それほど目に余る光景だったのです。

これをきっかけに、
学会・研修会での変な光景がなくなることを期待します。

ぼたん 咲きました。八千代椿。
昨年 赤名ぼたん園で購入したもの。
今年のぼたんまつりは5月10~16日だそうです。
http://www.satoyamania.net/event/510162010in.html
100418_164142botan.jpg
★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
私が情報収集に活用させていただいているブログでも
新しい情報が出なくなったため
毎日の更新をやめてしまったブログも現れてきています。

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