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皆既月食

2011年12月11日  

広島市中区では、天気予報がいいほうにはずれてくれて
きれいな月食を観察できました。
デジカメを持ち出して撮影を試みましたが
とてもむずかしい・・・。
寒いので早々に室内に退散しましたので
あまりいろいろ工夫は試みず、
いい画像はとれませんでした。
望遠レンズの使えるデジタル一眼カメラなら
いいのでしょうけどね。

いや~、それにしても寒い。
昨日、スタッドレスタイヤに履き替えをしました。
冬への準備です。
P1020085.JPG
★インフルエンザ情報
宮城県、愛知県では注意報レベルを超えている保健所管内があります。

本日のお勉強
末梢血液中の循環腫瘍細胞を用いたEGFR遺伝子変異検出の検討
肺癌 2011年10月号
東邦大学医療センター大森病院 呼吸器内科 磯部和順 先生ほか
要点
原発巣においてEGFR遺伝子変異が確認されている進行肺癌10例。
CellSearchSystemを用いて末梢血液中の循環腫瘍細胞を用いたEGFR遺伝子変異検出を検討した。
末梢血の腫瘍細胞は60%の症例で検出された。
遺伝子変異の検出率は17%と低く、今後の検出技術の向上が必要である。
***

肺癌(非小細胞性肺癌)の治療にとって
EGFR遺伝子に変異があるかどうか、というのはポイントです。
もし変異があれば、イレッサ(R)等が有効である可能性が高く、
治療方針を左右する情報となります。

しかし、
必ずしも充分量の肺癌組織/細胞が採取できるとは限りません。
遺伝子変異の検査をしたくても検査に提出できない、
ということはしばしば起こります。
そこで、末梢血でこの検査が出来ないか、ということになります。

癌というのは、ずっと同じ場所にとどまらず、
血液にのって転移することが多いのです。
7.5mlの血液中に、腫瘍細胞を検出できたのが60%、
もうこれだけでも 驚く結果ですね。

ただ、遺伝子変異を検出するには腫瘍細胞数が足りない。
検出技術の向上が待たれます。

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