放射性物質が混じった建築つづき
昨日の続きのようなお話です。
放射性物質が混じった建築物が建てられた事例は
過去にあります。
台湾で1982年に建てられたマンション等で
鉄筋コンクリートの鋼材にコバルト60が混入。
発覚するまで10年ほど住民が放射線を浴び続けた、
という事件です。
これは原発事故による事例ではないのですが。
建築材料には放射性物質が混じらないかどうか、
注意が必要であると建築業者は知っていたはず。
福島の業者が無頓着であったことが信じられません。
自分の利益・売上のためには何でもやるのか?
と悲しくなります。
ここで、問題は、
その台湾のマンションの住民の健康被害はどうだったのか、
という点です。
これは、
ニセ科学を考える点において
頭の体操になる事例です。
ネットで検索してもらえればわかりますが、
低線量の放射線を浴びた方が健康に良い、
という説を唱える人たちの根拠になっている事件なのです。
しかし、この事件は論文報告にて、
男性の白血病、女性の甲状腺がんは有意に増加しており、
低線量被ばくの悪影響は明らかとなっています。
参考になるサイト
ニセ科学ニュース http://nebula3.asks.jp/48622.html
このなかで紹介されているレビュー(日本語です)
平成21年度放射線影響情報文献レビュー
http://www.rea.or.jp/oia/wp-content/text/02/H21radiation-effect-review.pdf
ニセ科学・ニセ医学を唱える人たちは
1:根拠のないことを言う (口からでまかせ、ねつ造)
2:根拠のあることを知っていて、それを伏せて違うことを言う
3:根拠は示すが結果の解釈を間違えている
(統計学を知らないとしか思えない事例や論理の飛躍)
4:自分に都合のよい根拠だけを挙げる
(例:個人的体験は、大勢に対し普遍的に適用することは出来ません)
などの特徴があります。
さて、
低線量被ばくは健康によい、という人たちの
論拠はどうなっているのか?
時間のあるときに検索して確認してみてくださいね。
ネットにはウソ情報が山ほどある、ということが
よくわかると思います。
信頼できる情報源をもっておく、ということが大切ですね。
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