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認認介護と熱中症

2013年09月1日  

折口内科医院を継承し、
在宅緩和ケア、在宅看取り対応のクリニックとして活動を始めて
丸5年が経過しました。
今日から6年目です。
昨年度 厚生労働省在宅医療連携拠点にも選ばれ
当方の理念と活動が評価され、ありがたいことだと思っております。
今年はさらに地域密着型の活動に力を入れていきます。
地域コミュニティの再生・再構築についても
今年度中におおまかな流れを目に見える形にしていきたいと
思っております。
今後もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて
一昨日は強風と強い雨で何度も目がさめました。
昨夜はぐっすり寝たかったのですが
朝の5時にカラスの野郎が騒ぎやがって、
目が覚めてしまいました。
起き出すには早すぎるので布団の中にいましたが
今度は7時に雷鳴と雨音が。
完全に目が覚めてしまいましたが雷なので
パソコンをつけることも出来ず。
今夜はぐっすり眠れるといいなあ。
誰か都会のカラスを全滅させてくれませんかね?

カープ、バリントン降板は運がなかったですね。
後の投手陣はよく投げたのですけど、打線がね。
各チームの新人投手に次々と勝利を貢ぐのは終わりにしてもらいたいですねえ。
中日も横浜も昨日は勝っているので、
今日はどうしても勝っておきたいですね。

さて、この夏の猛暑、
在宅ケアをやっている人間にとって
非常にやっかいな状況でした。
雨が降ってようやく涼しくなり、一安心しているところです。
私たちが恐れていた事態のニュースです。
ああ、やっぱり、という印象です。

「認認介護」世帯を襲った猛暑 熱中症で死亡、腐乱遺体も…
産経新聞 8月31日(土)21時53分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130831-00000572-san-soci
今夏の記録的な猛暑は、ぎりぎりの状態で介護生活を送っていた家族にも容赦なく襲いかかった-。東京都港区高輪の民家1階で8月12日、朝香友治さん(87)と妻の和子さん(78)が熱中症の症状で倒れているのが見つかり、和子さんが死亡した。認知症だった朝香さんを介護する和子さんも10日ほど前に認知症と診断され、「認認介護」に陥っていた。2階では足が不自由だった朝香さんの兄、良一さん(89)も腐乱した遺体で発見された。
***

認認介護 という言葉が出てきましたが、
夫婦ふたりとも認知症という夫婦が
お互いを支えあって介護し合って生活している状態
のことを言います。
老老介護、認認介護というのが最近の状況のキーワードです。

認知症の人は、「適切な衣服を選択し着る」、
ということが出来ません。
夏でも長そでや厚着・重ね着をしたり、
ひどい場合には夏でもセーターだったり
長ズボンを3枚はいていたりします。

認知症の人は、冷房の使用を嫌うことが多いです。
認知症の人は昔の記憶は残っているのですが、最近の記憶はありません。
昔(子供の頃)はエアコンなどなく、
せいぜい扇風機があった程度です。
ですから、どんなに暑くても
エアコンを自分からは入れない人が多いです。
扇風機を使っていればいいほうです。

高齢者は一般論として、あまり水分を飲みません。
ノドが乾いた、という自覚がないことが多いのです。
また女性の場合など、夜間の頻尿をきらい
(尿の失敗をさけるため)
水分をとらないように気を付けている人もいます。
つまり
水分補給が不足している人が多いのです。
私たち在宅ケアを担当している人たち
(訪問医師、訪問看護師、ヘルパー、ケアマネージャなど)は、
水分をこまめに飲むよう繰り返し説明しますが
1日に何度も、何人もが家にはいるわけではありません。
家族がいれば水分補給を促すよう説明しますが、
認知症の夫婦がお互いを支えあっている家庭では
食事や水分補給の管理は困難をきわめます。

暑い夏に、水分の飲み方が足りないと
脱水になったり熱中症になったりします。
衣服も不適切で、冷房も入れない、水分も少ないとなると
「何とかこの夏を無事に乗り切ってくれ~」
と祈るような気持ちとなります。

猛暑の夏が早く終わって欲しいと願う
在宅ケアをおこなっている私たちの気持ち、
わかっていただけますでしょうか?

脱水や熱中症は発見が遅れれば、この記事のように
助からないことも当然おこってきます。
同居の家族に介護力があればいいのですが、
それが期待できない状況が増えているのです。
とくに、この御家庭では介護ヘルパーがはいってなかった
(介護保険を利用していなかった)という状況ですので
とうてい無理だったと言えるでしょう。
せめて介護ヘルパーを入れ、
足が悪くて通院が出来ない状況なら訪問診療・訪問看護を頼んでいれば
最悪の事態にならなかったのではないかと残念です。

この記事のように
80歳代~90歳代の親と
無職で結婚していない50歳前後の息子の同居、
というケースが増えており、
今後おおきな問題となると想定されています。

上野千鶴子先生は
もちろんこの問題も指摘されておられますよ。

***
在宅医療推進のための市民公開講演会

日時:平成25年9月14日(土) 14時30分~16時30分
場所:広島YMCA 国際文化ホール
タイトル:在宅ひとり死のススメ
講師:東京大学名誉教授、NPO法人 ウィメンズアクションネットワーク理事長
上野千鶴子先生

参加費無料
事前申し込み必要、先着200名。
往復はがきで御応募ください。
1枚の往復はがきで3名までお申込みできます。
参加者全員の氏名、
および代表者の連絡先(電話)をご記入ください。
会場の場所は以下
http://www.hymca.jp/hall/place/main_building/hall.html

主催:在宅医療連携拠点事業
「在宅・施設医療ネットワーク広島」
事務局 折口内科医院 あて
730-0822広島市中区吉島東1-4-16

九州に行くと
熊本でもないのに くまもんクッキー売っています。
くまもん、つい買ってしまいますね。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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