EM団子投入はやめよう
内科の患者数は多くはなかったのですが、
「夏の病気」の方がたくさん来られました。
ノドが痛く目が赤い人。
嘔吐、下痢。
熱と頭痛。
赤い発疹。
などなど。
いずれも「特効薬」は存在しておらず
対症療法しかない場合が多いです。
せっけんでの手洗いは一年中しっかりおこない、
スポーツドリンクなど水分をこまめに摂りましょう。
眼科のほうでは、
コンタクトレンズを5日間入れっぱなしにしていたところ
レンズが取れなくなった、
という問い合わせがあったそうです。
先日も同様にコンタクトが取れなくなったとして受診したケースがあったようです。
コンタクトレンズは、きちんと使用方法を守らないといけません。
角膜に傷がついたりすると
一生コンタクトレンズ禁止と宣告されてしまう可能性だってあります。
使用方法は守りましょうね。
さて、
ニセ科学ニュースです。
「海の日」に全国の海に投入される“謎の泥団子”の正体は?
日刊ゲンダイ 7月19日(日)9時26分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150719-00000015-nkgendai-life
毎年「海の日」に、全国で「EM団子投げ」なるイベントが開催される。白い菌糸がびっしりの泥団子を海や河川に投げ込んで、水質を浄化しようというのだ。これはいったい何なのか。
ところがこのEM菌、鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せると称する“疑似科学”の産物だという。
「EM菌の推進団体は、団子を海や河川に投げ込むと水質が浄化されると主張しています。ところが、かつて福島県は、『かえって水質汚濁の原因になる』との報告を発表。税金を投じてEM菌で海水浴場の浄化事業を行ってきた逗子市は『効果が確認できない』として、今年度からEM菌事業を完全廃止しました」
都内でも、日本橋の保存会や地元ロータリークラブが日本橋川にEM団子を投入していた。これも、“科学的根拠がない”との外部からの指摘を受け、昨年で中止。
***一部引用
癌でもアトピーでも万病に効く、というのがニセ医学商品であるように
鳥インフルエンザや放射能の被害まで消せるというのはニセ科学です。
少しでも地元の環境を良くしたい、と思うことは大事ですが
ニセ科学にお金を費やしていたのではダメです。
県内某所、海沿いのマラソン大会にEM団体がブースを出したりしています。
そこでEM団子投げが行われていなければいいがなあ、と思います。
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