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心に残る出会い72 最初から在宅緩和ケア希望で受診されたOさん

2015年08月30日  

昨日は、吉島ブロック医師会の夏の懇親会でした。
カープの結果は夜のスポーツニュースにて知りました。
勝ってよかったです。
今日は戸田投手。
応援しましょう!

毎月 最終日曜日は心に残る出会いです。

Oさんは81歳。
自宅近くの医院に通院されていたのですが
ある日、当院を受診されました。
「最期は自宅で。」
そういうと、今かかっている医者では 対応してもらえない、と言われたのです、と。
それならもう医者を替わる、と。
最後の痛いのだけ 何とかしてもらいたい。
はい、わかりました、その時はお任せ下さい。

それから半年すぎたところでOさんの食欲がなくなりました。
長年、毎日、コップで1合の牛乳が飲めていたのに
飲めなくなってきたので
私はもうあと1ヶ月だと思います、と。

病院には行かない、というのを何とか説得して
C病院の検査だけ、ということで受診していただきました。
結果は大腸癌の疑い。
診断を確定するには 精密検査が必要なのですが
精密検査も手術もOさんは 拒否されました。
もう病院はええ、家におる、と。

御家族とも話し合っていただきましたが
本人は頑固で、言い出したら聞かないから、
本人の言うとおりにするしかありません、
という結論になりました。

最初は触れなかった癌の塊が
みるみる大きくなり、診察ではっきり触れるようになってきました。
かなりの進行速度です。
近いうち内服が困難になることが想定されたため
早めに貼り薬の鎮痛薬の導入です。

結局は痛みも出てきたのですが、
痛い・苦しいという期間はほとんどなく
Oさんは自宅で亡くなられました。

Oさん、ご自分の最期が遠くない、ということを どこかで感じておられたのでしょうか。
最初から(癌の診断がつく前から)
在宅緩和ケアを希望されて受診される方は まだ珍しいですが
その最初の診察日の御希望どおりの結末になりました。

八天堂 広島空港で買えます。
先週、私たちが行った時にはほとんど売れており、
これで完売となりました。
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★新型インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

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