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望まない救急搬送を防ぐには

2017年04月20日  

昨日は暑かったですね。
往診・訪問診療に来ていく服を
セーターからベストに替えました。
今日からはすごしやすい気温となる予報です。
そうなってくれるといいですね。

カープですが。
結果として1安打が記録されていてよかったですね。
小窪のもテレビで見るかぎりは明らかなセーフですけどね。
今日は大瀬良くんです。
1点を取りに行く野球がみたいですね、応援しましょう!

さて、
救急の現場で困ったことがおこっています。

終末期の傷病者、医師判断で心肺蘇生中止も
臨床救急医学会、救急隊の対応で提言
医療介護CB news 2017年4月7日
https://www.cbnews.jp/news/entry/20170407183553

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日本臨床救急医学会のホームページは以下
http://jsem.me/

そのなかで、4月7日の発表が以下です。
「人生の最終段階にある傷病者の意思に沿った救急現場での心肺蘇生等のあり方に関する提言」の公表
そのpdfは13ページあります。
http://jsem.me/wp-content/uploads/2017/04/%E8%87%A8%E5%BA%8A%E6%95%91%E6%80%A5%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E4%BC%9A%E6%8F%90%E8%A8%80%EF%BC%88%E5%85%AC%E8%A1%A8%E7%94%A8%EF%BC%89.pdf

. はじめに
人生の最終段階にある傷病者(患者)が、治療方針について自分で判断できなくなった場
合に備えて、どのような治療を受けたいか、あるいは受けたくないかといった点についてあ
らかじめ書面等で示しておく取り組みが広がっている。その書面は、リビングウィル、事前
指示書等と呼ばれている。
これらの取り組みを背景にすれば、人生の最終段階にある傷病者が心肺蘇生等を希望して
いない場合は 119 番通報をしないのが望ましい。しかしながら、そのような傷病者の心肺停
止事例に対して 119 番通報がなされ、出動した救急隊に対し傷病者は心肺蘇生等の実施を希
望していないことを家族や関係者から書面で提示されたり、口頭で伝えられたりする事例が
発生している。
***一部引用***

人生の最終段階において
どんな治療を希望されるか。
あるいは
どんな治療を希望されないか。
この書面をリビングウィルと言います。

この書面を持った人が 救急車で救急病院に運ばれてくることがあります。
たとえば
1:リビングウィルを持っていることを誰も知らなかった。
そのあとで、財布やハンドバッグの中などから
文書が出てきたり、日本尊厳死協会の会員証が発見されたりする場合。
2:リビングウィルを持っていることは知っていたが
家族や介護ヘルパーなどがあわてて救急車を呼んでしまった場合。
など。

救急搬送され、積極的治療が開始されたあとになって
「いや実は・・・(本人はそのような積極的治療は望んでおりません)・・・」
と家族などから申し出があったときに
医療現場は困ってしまうのですね。
「いったい、どうすりゃいいんだよ・・・」、と。

そうならないためには
自分の意思を、しっかり表明しておくことが必要です。
文書にして
電話の前、冷蔵庫のドア、玄関ドアの内側などに
貼っておきましょう。
家族、かかりつけ医、ケアマネージャ、ヘルパー・ヘルパーステーションなどにも
御自分の希望をつねづね伝えておきましょう。
そうすれば 「意思に反して119番通報・救急搬送される」、ということは
かなり防げるようになるでしょう。

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