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心不全の緩和ケア

2019年02月14日 , 

昼間は暖かいですね。
この調子だと もう今月中に桜が咲くんじゃないか、なんて言いながら市内を往診で走り回っています。

昨夜は、
地域でつなぐ高齢者医療セミナー に出席してきました。
特別講演1:高齢者における心房細動合併心不全治療
講師:広島赤十字・原爆病院 循環器内科 大橋紀彦 先生
特別講演2:治療と併存する心不全の緩和ケア
講師:兵庫県立姫路循環器病センター 大石醒悟 先生
要点:講演1
心房細動は高齢者になるほど増加する。
心房細動は脳卒中の原因となり、要介護状態となる原因となる。
自覚症状がなくても早期に発見し、治療をおこなうことが必要で、
今は口腔内崩壊錠など高齢者にも服用しやすい薬剤も出てきている。
また、高齢でもアブレーションなど根治を目指す治療を受けられる場合もあり
循環器内科との連携が望ましい。

要点:講演2
緩和ケアは、「治療手段の無くなった癌末期の人が受けるもの」ではない。
循環器疾患も、どんなに手を尽くしても亡くなられることがある病気である。
自分の人生なのだから、自分は、どういう治療は受けたい、どういう治療は受けたくない、
それはどういう思いからなのか、
という自分の思いなどを 早くから家族・医療者と繰り返し話し合うことが大切である。
癌に限らず、心不全であっても、どのような疾患であっても、緩和ケアは受けることが出来る。
そして
残念ながら進行期の心不全となってきた場合には
どこで、どのように、人生の最終場面を生きていきたいのか。
かつては、心不全は病院で死ぬのが当たり前で、他に選択肢はなかった。
今では、住み慣れた我が家ですごすこともできるようになってきている。
病院と地域医療機関との連携で それが可能となる。
***

モルヒネを使用すれば、呼吸苦は楽になります(一般論として)。
心不全であっても 同じです。
心不全の緩和ケアのモルヒネ量は 導入期で5㎎、維持期で10㎎程度 ということでした。
腎機能も悪い段階のことが多く、これ以上はあまり必要ないそうです。
これでしたら、緩和ケア医としては まったく問題なく使用できる量であり、
各種の副作用にも余裕をもって対処できるレベルです。
吐き気や便秘、せん妄にも十分対応できるでしょう。

末期心不全の患者であっても、できるだけ家ですごしたい、あるいは 最期は自宅で、と希望される方も多いです。
循環器病院から地元に帰る時に
地元の担当医が循環器専門医でなければ帰れないか、というと そういうことはない、と断言されました。
末期心不全9名が自宅に戻られた時に、引き受け側は循環器専門の医師は2名だけで
基本は「これまでのかかりつけ医」が引き続いて担当された、とのことです。
モルヒネの使い方は、循環器科医でなく かかりつけの呼吸器科医師などのほうが
よほど慣れていて上手に使えるという場合も多いそうです。

私たちは、全ての人に緩和ケアを!
というスローガンを掲げています。
心不全について
専門病院と今後しっかり連携をとっていかねばならない、と思いました。

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柔らかくて、絶品です。
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★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。
手洗い咳エチケット、よろしくお願い申し上げます

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