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治療の「慣性」

2019年08月27日  

カープですが。
巨人にマジック点灯しましたが
あきらめずに最後まで戦ってほしいですね。
少なくとも3位ではなく2位確保といきましょう。
今日から巨人戦です、負けられませんね。
今日はジョンソン投手です、ドームなので雨は関係ないので期待できますかね、応援しましょう!

 

さて、
一昨日の 日本医師会 地域包括診療加算に係るかかりつけ医研修会。
もうひとつ御紹介しておきます。

治療をおこなう場合、これまでと急に治療内容を大きく変更する、
というのが むずかしいことが多いと思います。

たとえば
減塩食を指導されたとしても、すぐ次の食事から これまでとガラッと変わった減塩食に取り組める、なんてことは 少ないかもしれません。
減塩って言われても・・・、と 同じような食事内容が続くことでしょう。
生活習慣 というくらいですから 慣れ、「慣性」 に引きずられるのです。

たとえば
薬の飲み忘れが多くて コントロールが不良の人に対して、
薬をしっかり服用してください、と指導してみたところで
昼食が不規則であるならば 昼食後の服薬はやっぱり不十分なものとなるでしょう。

医療側にもその要因はあって、
薬を増やすべきかな、どうかな、というときに
まあ今回は同じ薬で様子を見ましょう、
と 薬の開始や増量をおこなわず先延ばしにすることもあります。
「慣性」 に 引きずられてしまうのですね。

 

このように「慣性」に引きずられて適切な対応・治療目標に届かないことを
臨床イナーシャ と呼ぶのだそうです。
はじめて聞いた単語です。
(注:専門家の方々には異論があるかもしれませんが
当方の理解した内容をわかりやすく記載したものです。)

 

病気の現状および治療目標、などを 本人・御家族、地域の多職種が情報を共有し
しっかり取り組んでいかねばなりません。
臨床イナーシャ という言葉が これから広く知られていくのか
一時の造語で終わるのか、
これはまだわかりません。

 

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