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点滴するから家に帰れない

2020年09月2日  

暑いですね。
ウェザーニュースでは 中区の最高気温は37℃でした。
台風接近で 今日の夕方頃から雨、気温も昨日よりは下がる予報です。
引き続き、エアコンを入れ、水分をこまめに飲みましょう。

カープですが。
九里投手がんばったんですけどね、打線が打てなさすぎ。
今日は野村投手です、完投めさしてもらいましょう、応援しましょう!

 

さて、
要介護の親が「食べられない」段階に来たら、どうされますか?
せめて点滴だけでも、と 思われますか?

 

体が受け付けない状況なのに、強制的に体に入れれば、
どこかに無理が生じます。
たとえば
水分の処理が出来ない状況なのに点滴で無理に水分を入れれば
むくみも出るし、気道に水分が貯まり、痰が多くなりゼロゼロと息苦しくなります。
一日に何度も何度も吸引・吸痰が必要だ、ということになりますと、「退院は出来ない・家では無理、家では夜中とか何度も吸引できないでしょ」と言われてしまいます。

本人にとって一番楽なのは、「自然にすごす」、ということです。
とくに「家に帰りたい」・「家に帰してやりたい」と思っておられるならば
不自然な治療は しないほうが良い結果となるのです。
少し脱水気味に経過するのが 本人は一番楽ですし、吸引・吸痰の必要はほぼありません。
吸引・吸痰がなければ 家で安心して安楽にすごせます。
「せめて点滴でも」という考えが
家に帰れなくなる状況を作っているのです。

 

ま、地方の名もない開業医が何を言っても 信用されないでしょう。
私の言っていることと同じ内容で 本を出版されている医師の記事を御紹介しておきます。

「無理な栄養摂取は虐待」日本医療が抱える、介護と延命の難題
幻冬舎ゴールドオンライン 井上 雅樹2020.9.1
https://gentosha-go.com/articles/-/28672
要介護の親が「食べられない」段階に来たら?

ぜひお読みください。

 

交通科学館にて。
動作拡大型スーツ「スケルトニクス」2014
パワーアシストではなく、装着する人の動きをそのまま拡大する、というもののようです。
いろいろなアイデアがありますね。

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“点滴するから家に帰れない” への2件のフィードバック

  1. 輝きライフ見遊録 より:

    私が食べられない状態になったら

    自然にすごさせて下さいと

    今のうちに自分の意思を書いて

    おきたいと思うと共に先生のブログで

    なるほど同感・・目からウロコです!!

    • origuchi より:

      輝きライフ見遊録さま
      コメントありがとうございます。
      意思を書いておくのは とても大事なことです。
      それだけではなく、「こんなことを書いたからね。書いたものはココにあるからね。私に何かあったら、あとは ○○くんに任せるからね、書いたとおりにやってね。」と みんなに繰り返し話しておくことが大切です。
      でないと、書いたものがあるということを 忘れてしまったり、そんなこと聞いていないという人が出てきますので。

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