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心に残る出会い150 最期まで妻と手をつないでいたかったNさん

2022年06月5日  

カープ、
無死で3塁に走者がいても 点が取れないとは・・・。
こりゃー、弱いわ! と 思いました。
ボテボテの内野ゴロでいいんですけどねえ・・・。
今日はアンダーソン投手です、応援しましょう!

 

さて、
毎月 最終日曜日は 心に残る出会いです。
今回は 1週間遅れでの掲載となり、申し訳ございません。

Nさんは88歳。
夫婦と娘さんとで 暮らしておりました。
数ヶ月前から転倒を繰り返すようになり、検査を受けたところ 脳腫瘍と判明しました。
腎機能なども悪く、精密検査も出来ませんし、手術も困難です。
Nさんは 治療はおこなわず、家族で一緒にすごすことを選択されました。
しかし、認知症症状が急速に悪化したため 自宅生活は難しくなり、かかりつけ医の判断で いったん入院となりました。
新型コロナの影響で、入院や施設では 面会が制限されています。付き添いも出来ません。
それはNさんの希望とは違う状況でした。
「妻とは毎日 会いたい」
娘さんは 家族一緒にすごせる場所をさがし、共同生活できる施設を探し出しました。
そして 在宅緩和ケア医として当方に依頼がありました。
退院して その施設に入居されたその日に 私たちのはじめての出会いです。

訪問診療、訪問看護、介護ベッドを導入しての生活です。

もう、この時点で 食事量はずいぶん少なくなっていました。
経過中に 頭痛や嘔吐もみられ、ますます食事量は落ちていきます。

点滴の御希望があるかどうか、本人・家族と相談をおこないました。
痛いことは本人はきらいである。
なので、点滴もきらい。
本人の 「痛い」、「苦しい」をとってあげることを中心におこなっていくのみとなりました。

弱っていくなかで、 「今後 予想される病状と その時期」について
繰り返し御家族に説明をおこないました。
これで御家族も不安なく そばにいることが出来たそうです。

こうして、診断から2ヶ月、私たちの最初の出会いから1ヶ月で Nさんは静かに旅立たれたのでした。

亡くなられたあと、娘さんの思いとして。
経過が2ヶ月と短かったことについては
もともとぴんぴんころりと逝きたい人だった。
私(娘)に負担にならんようにと思うちゃったんでしょう。
お母さんと手を繋いで過ごしたいと言っていたので、毎日 朝から晩まで そうできてよかった。
本人が 思うようにすごさせてあげることが出来て よかった。
と話されました。

【解説】
なにが一番大切か、というのは 人によります。
しかし、「家族といっしょに すごしたい」と希望される方は とても多いです。
御家族も、特別なことを してあげる必要はないのです。
隣にいて、手を握ってあげる。
それで十分 幸せなんです。

そういう考えの方にとっては、面会制限のある病院や施設というのは 「幸せにすごせる場所」ではないのです。
いっしょにすごせる場所、すごせる時間が とても幸せ。

 

土曜日に とうかさんに行きました。
すごく早い時間なら人は少ないかも・・・、と思って行ったのですが、
なんの、なんの。ものすごい人。
露店で りんごあめ、ベビーカステラを買うのは あきらめました。
やはり 歩行者天国にするしかないんじゃないでしょうかねえ。
それか、露店は 中央通り側は認めず、百メートル道路側のみとする、とか。

広島はとうかさん大祭で夏がくる
6月4日(土)14:30~
お焚き上げ法要
※役目を終えたお札やお守りを浄火にくべ、供養いたします。
http://www.toukasan.jp/posts/infomation33.html

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【業務連絡】医師募集。 内科・外科・総合診療科・緩和ケア科に限りません。
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「医療の在り方」、「医療の目指すべきもの」について
考えを深めた方・考えを改めた方も多いと思います。
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広島はコンパクトな街で、衣食住、そして働くにも子育てにも いい所だと太鼓判押せますよ。
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