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心に残る出会い83 蘇生後脳症のあったTさん

2016年07月31日  

カープですが。
黒田投手、汗だくでの投球でしたね。
ベテランには この暑さはきついのではないでしょうか。
暑い間はドーム球場のときだけの登板にしてはどうでしょう?
多少 登板間隔があいても仕方ない。
涼しくなってきたら地元で投げてもらう、ということで。
それにしても
筒香選手、すごいですね。
今日は岡田投手です、今日は抑えてほしいですね。
直球は打たれると思いますので変化球を精度よく投げるしかないですねえ。
応援しましょう!

さて、
毎月最終日曜日は 心に残る出会いです。

Tさんは67歳。
4年前に同居者が亡くなり、一人暮らしでした。
急性心筋梗塞で倒れ、何とか命は助かったものの
蘇生後脳症が残ってしまいました。
入院していても 脳症のために 無断外出・外泊を繰り返したりするため
退院となっていました。
退院の翌年、体がしんどい、ということでケアマネージャを通じて訪問診療の依頼があり
御自宅で当方のはじめての出会いです。

エレベーターの無い3階に部屋があり
階段は狭くて急です。
家から出ることもほとんど出来なくなっており
部屋の中はゴミ屋敷状態。
食事も 栄養バランスよい食事など到底困難な状況でした。
でも本人は脳症のためか
大丈夫、ちゃんとやっている、と病院への外来受診は拒否します。
何とか訪問診療・訪問看護だけは受け入れていただきました。
脳症があり、同じ話をぐるぐると繰り返すため
話をここまで進めるだけでも大変でした。
しんどさの原因は貧血でした。
鉄欠乏の貧血があり、偏った食事が原因のようでした。
鉄剤の内服でしんどさは改善していきました。

その後、今度は下腹部痛です。
さすがにTさんも痛みには困ったようで、病院への紹介受診を何とか受け入れていただきました。
検査してみると盲腸癌で、肝臓転移・リンパ節転移があります。
でも本人は入院手術などのすすめは断り、
漢方薬を飲んでいれば治る、と言って帰ってきたのでした。
外来の再診予約日にも 結局通院されませんでした。

そのうちにリンパ節転移の部分が皮膚を食い破り、
皮膚に穴があいてしまいました。
急いで病院に行っていただきましたが、やはり入院も通院も拒否されます。
仕方がないので、消毒・ガーゼ交換などは在宅チームが毎日おこなっていきました。
何とか、感染をおこさずに経過することが出来、
穴も次第に小さくなり、液もにじんでこなくなりました。

そのうちに、食欲不振や、嘔吐がみられるようになりました。
癌による症状です。
しかし本人は 「食べた物が悪かった」、と
自分なりの解釈をされており、
とくに不安や、何かの希望を話されることはなく
このまま家に居たい、ということだけでした。

世間が年末休みに入った ある日、
Tさんは静かに自宅でお亡くなりになりました。

Tさん、意思表示されたとおりに 最期の日々をすごすことが出来ましたね。
亡くなられた後、ケアマネージャさんや大家さんは
いろいろな手続きで大変だったみたいですよ。


土用の丑の日、うなぎパン。
べつに鰻が混ぜてあるわけではなく、単なるチョコパンです。
形がね。
いろんな物を考えるものですね。

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