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介護で離職してはいけない

2014年12月8日  

寒いですね。
昨日は安佐方面に行ったので雪が心配だったのですが
雪は全くありませんで、よかったよかった。
帰ってから、期日前投票もすませました。


さて、
親の介護のために職を辞める人がいます。
何が最善の選択肢か、
というのは
一人ひとり違うので 断定的なことは言えないのですが
在宅診療している医師の一般論として
仕事は辞めないで!
と言いたいです。

そもそも「介護保険」は
介護は家族で抱え込むものではなく
社会で負担しましょう、
という理念の制度です。

記事を2つ、御紹介します。

介護で転職 収入ダウン 男性4割、女性半減
東京新聞 2014年12月6日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014120602000249.html
(親の介護と仕事の)両立のため別の仕事を選んだのは、男性四百十二人、女性百五十五人の計五百六十七人。転職前後の平均年収は、男性は五百五十七万円から三百四十二万円、女性は三百五十万円から百七十五万円に減少した。転職先でも正社員として働いていたのは男性で三人に一人、女性は五人に一人だった。
さらに、転職したことを「良かった」と回答したのは男性で23・8%、女性で22・6%。同じ仕事を継続した人や、介護に専念するため離職した人に比べて自己評価が低かった。
***一部引用


親の介護のために仕事を辞める、仕事を変わる、というのは
一見 美談のように見えますが、
収入も、キャリアも失います。
親が死んだ後に仕事をしようとしても、
望む仕事、望む給与が得られることは非常にまれです。
年齢によっては派遣やパートの仕事しかないかもしれず、
高年齢になってから自分自身が貧乏暮しになる危険性が高いです。



<女性活躍ってなんですか>介護離職、避けるには 早めの備え必要
東京新聞 2014年12月1日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2014120102000171.html
「職場に迷惑がかかる」「自分しか担い手がいない」-。家族の介護を理由にした離職のきっかけはさまざま。介護離職者は年間十万人といわれ、家族に介護が必要になって初めて、仕事との両立に悩む女性は少なくない

症状が重くなるにつれて「仕事を辞めた方が親のためになる」と考える人には、「誰のためにもならない。おむつ交換や着替えなどの介護はプロに、家族は愛情表現できる余裕を持って」と呼び掛ける。
***一部引用


介護・看護などプロの力を借りることは
恥でも何でもありません。
むしろ プロの力を使った方が 親にとっていいはずです。
親の介護のために仕事を辞める、
というのは
美談でも何でもありません。

同じことは
「癌になったから仕事を辞める」、
ということについても言えます。
今は癌になっても何年・十何年・あるいは何十年も生きる時代です。
仕事を辞め、収入がなくなったのでは、十分な治療も受けられなくなります。
収入の道を自ら放棄するのは、いい選択ではありません。

仕事を辞めるのはちょっと待って!
辞めるのはいつでも出来ます。
辞める前に医療や介護の専門家と本音で相談しましょう!!



ドバイ
メニューが多彩なので、ふたたび行きました。
焼肉定食

P1000486.JPG

★新型インフルエンザ情報
韓国では鳥インフルエンザによる殺処分数が
これまでで最多になったそうです。
鳥インフルの状況にも引き続き注意が必要です。

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