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ノロウィルス 流行中

2009年02月16日 , 
冬になると、下痢・嘔吐が流行しますが、
その原因のひとつがノロウィルスです。
もともと2枚貝(カキ(広島湾の名産)など)の生食による
自然な食中毒として、広島地方ではよくみられていました。
地元の人は、気候が暖かくなってくるとカキの生食はしなくなりますが、
(子どもの頃から各家庭でそういう教育がされてきました)、
ですから昔は転勤で当地にやってくる人が「歓送迎会」などで生ガキ食べて
発病し夜間救急病院へ、というパターンが多かったのです。
(注:カキに火を通せば大丈夫です。鍋やカキフライはOK。)
(注2:現在はカキのウィルス検査もして出荷されており、
基本的には大丈夫です。心配ご無用。
ただし、「加熱用」は 生では食べないようにしてください。)

しかし、最近のノロウィルス感染の原因は、カキや貝類ではありません。
介護施設や病院などに入院している患者および職員の間で
流行がみられるのです。2枚貝とは別なタイプのウィルスです。
嘔吐物や下痢便などの処置をおこなった後の「手指」を通じて
感染が広がる、と考えられます。
あるいは嘔吐物の清掃後などに舞い上がったウィルスによる空気感染
なども感染経路として疑われています。
もともと弱っている高齢者に、下痢嘔吐が生じますので、
脱水をおこし、命を落とすことにもなります。
このため、どの施設でも 「手洗い励行!」となっています。

ノロウィルスの検査もできますが、保険はききません、
自費になります(医師会臨床検査センターで3150円)。
嘔吐下痢の入院・入所患者、施設職員以外は、検査する必要はないでしょう。

うがい、手洗い、マスク という基本を守っていきましょう。
下痢など体調の悪い人は、病院へ患者として受診するのは
かまいませんが、
他の患者・御家族などへのお見舞いに行くことはやめましょう。

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