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ハイチで養子縁組装い人身売買

2010年02月4日  

ハイチの気になる情報その2です。
ハイチ、狙われる子どもの臓器 養子縁組装い人身売買
1月31日9時54分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100131-00000504-san-int

臓器移植の目的で人身売買をおこなう集団がいて、
孤児支援の養子縁組をする公的機関を装ってやってくる、というお話です。

全ての生き物はそうでしょうが、人間も
自分だけは死にたくない、
自分の子どもだけは どんなことをしても助けたい、
という思いになる人がいるのは、仕方がないことかもしれません。

私も3人の子どもがいますので、
子どもの命が助かるならどんなことでも・・・
という親の気持ちは少しはわからないでもない。
臓器移植を・・・と願う気持ちになる親がいるのも理解できなくはない。

でも、臓器移植というのは、非常に問題点の多い治療法です。
とくに小児の臓器提供は世界でも不足しており、
「鮮度のよい子どもの臓器」を欲しがっている人は
世界中にたくさんいるのです。

「子どものためならどんなことでも」と高額を支払う親がいます。
そこで臓器売買というヤミ商売が成立し、
ヤミ移植をする病院が成立しています。
臓器売買グループは、臓器を得るために誘拐でも何でもやります。
東南アジアなどでは、ホテルやデパート内でも子どもから目を離すのは危険だ
とされているほどです。
まして合法的に養子という形で国外に連れ出せるなら、
チャンスとばかり被災地に群がってくるでしょう。
しかし連れ出されてしまった子どもの運命は・・・。

命が助かるのは、先進国の、大金を払えるごくごく一部の人だけであり、
貧乏な国の孤児は 臓器を切り取られ、切り刻まれて殺され捨てられていく、
そういう世界が現実にあるのです。

私は、臓器移植には基本的には反対です。
「科学的・医学的には可能な技術」ですが、
「可能な技術は全て適用してもよい」とは思えないのです。
他人の命の犠牲の上に自分が生き延びる
(注:私の頭のなかでの移植医療のとらえ方の表現として)、
という治療にはうなづけないのです。
私にはどうにも違和感があるのです。
日本や韓国などは、こうした考えの人が多いと思います。
(注:臓器移植を選択した人を非難するつもりは全くありません)

臓器移植がなければ、臓器売買はなくなり、子どもの誘拐は減ると思います。
でも、アメリカなどのキリスト教圏の一部では、臓器は単なる部品 という考え方もあります。
東南アジアなどの一部では、金をもうけることが勝ち、という価値観もあります。
宗教や価値観の違いがあり、
こうしたものは他人に強制できるものではないので、
臓器移植の問題は簡単なことではないのです。

ですから、非常に問題点の多い治療法です、と申し上げました。
生きること、死ぬこと、を考えていただければと思います。

今週の花~一部 紫色のストック!
い~い匂い☆
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★新型インフルエンザ情報
タミフル輸入代行業者逮捕へ 大阪府警、薬事法違反容疑で
2月4日7時46分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100204-00000500-san-soci

個人輸入が手軽にできる時代になっています。
しかし、医薬品の輸入については、いくつか問題点があり、
個人輸入はおすすめできません。
ニセ薬をつかまされる、
健康被害が生じても国や製薬会社からの補償が受けられない、
などなど。
場合によっては今回のように法律違反で逮捕となる場合もある、ということです。

この業者は、きっと新型インフルエンザが大流行して、
タミフルが品不足になる、価格が高騰する、と思ったのでしょうね。
タミフルもリレンザも、国内には十分な備蓄があるので、
大丈夫、価格が高騰することなどありませんよ。
(小児用ドライシロップは一時不足しましたが)

もし今後 新型インフルエンザの大本命H5N1が登場することがあっても、
治療薬の個人輸入は考えないほうがよろしいと思います。

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