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リウマチの免疫抑制薬

2012年02月4日 , 

寒いですね。
あまり寒いと 外来患者が少なくて
診療そのものはゆったり、のんびりになるのですが、
そのかわり急な発熱での往診依頼があったり
けっこう忙しくすごしました。

寒いので暖房いれても部屋があたたまらないので
テレビも新聞も見ないでとっとと寝ました。
省エネ生活です。
そういえば豆まきするのも忘れた・・・。

本日のお勉強はリウマチに使用する免疫抑制剤タクロリムスのお話。
上級編です。

スキー帰りで体が冷えている時はラーメンが定番。
吉島 海風堂のとんこつしょうゆラーメン
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★インフルエンザ情報
32都府県で警報レベル超える。
全国的に流行中です。
うがい手洗いマスク咳エチケット、よろしくお願いいたします。

本日のお勉強
特集:膠原病・リウマチ性疾患の治療の現状と展望
トピックス2。免疫抑制薬・抗リウマチ薬
8:タクロリムス
日本内科学会雑誌 2011年10月号
東京大学アレルギー・リウマチ内科 川端 仁人 先生
要点
タクロリムスFK506は1984年に我が国で発見された強力な免疫抑制剤で
移植医療のときに使用されてきた。
2005年から関節リウマチに保険適用となった。
そのほか重症筋無力症、ループス腎炎、アトピー性皮膚炎(軟膏)、アレルギー性結膜炎(点眼:春季カタル)にも用いられる。
T細胞のカルシニューリン活性化を抑制し、
T細胞機能を強く抑制する、というのが作用機序である。
リウマチには、メトトレキセートの効果不十分例や使用困難例が対象となる。
禁忌は腎機能障害、生ワクチン使用。
併用注意は肝臓でのCYP3A4で代謝される薬剤
(例えばマクロライド抗生物質、カルシウム拮抗薬)や
グレープフルーツなど。
副作用としては消化管障害、腎障害、耐糖能異常、感染症など。
メトトレキセートと併用しても単独療法以上の副作用は出現せず
長期投与の安全性も報告されている。
間質性肺炎を合併している例では悪化に注意が必要である。
***

当院でも、メソトレキセート効果不十分のリウマチ患者に対し
併用で使用している例がありますし、
重症のアトピー性皮膚炎に対しても使用しています。
そういうわけで
今回はタクロリムスにつきまとめてみました。
上級編です。

この薬は、非常に強力で
腎臓移植や肝臓移植の成功率を高めた功労者です。
日本で開発されたことをもっと知ってもらいたいですね。
日本は、こんな画期的薬を
次々開発していかなくてはいけないと思います。

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