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原発事故とヨウ素剤の緊急内服

2011年03月13日  

福島第一原発1号機は、結局メルトダウンでした。
実験炉はのぞくと、スリーマイル、チェルノブイリに次ぐ事故となります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000094-san-soci

3号機も冷却できなくなっているようで
まだまだ危険は去っていません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110313-00000110-yom-soci

内部圧力を下げるため、放射線物質を含む内部の空気を放出します。
つまり、放射線物質が放出されます。
風向きによって、住民の上に降り注ぐことになります。
このなかで放射性ヨウ素が含まれていた場合、
体に取り込まれると甲状腺に集積し
甲状腺癌の発生率が高くなります。
これを予防するため、ヨウ素剤の内服がおこなわれます。

枝野長官の発表のなかで
セシウムやヨウ素を確認・・・
ということが発表され、
さらに、住民の被ばくを確認という発表がおこなわれたとき
我が家で出た言葉は
「枝野長官、ヨウ素を飲め! と言え!! 早く!!!」
でした。

早く、という理由を以下に引用します。
***
緊急事故対策としてのヨウ素剤による内部被曝阻止効果

服用が12時間前=  90%
服用が直前   =  97%
服用が1時間後 =  85%
服用が3時間後 =  50%
服用が6時間後 = 阻止できない
***

つまり
原発事故の一報を聞いたら、
とくにヨウ素の放出の情報を聞いたら、
できるだけ早くヨウ素剤を服用すべきです。
事故の詳細を確認して・・・、なんてやっていると
阻止効果はどんどん低下してしまいます。
予防内服が空振りになってもいいのです。
ヨウ素剤など、そんなに頻繁に服用するものではありませんので。
(そんなに放射線事故が多発してもらっては困ります。)
副作用についても このさい気にしないでいいです。
それより内部被曝のほうがよほど困りますから。

昨年6月頃までは茨城県薬剤師会ホームページに資料がありました。
私の専門学校の授業では、そのページを印刷・配布し教えました。
現在は検索しても出てきません。
なぜでしょうかね?
どなたかが転載してくださっているので、そのページをリンクします。
http://www.geocities.co.jp/wallstreet/1795/datugenpatu/991226yousozai.html

なお、
ヨウ素剤を予防服用するのは若い人が対象です。
40歳以上についてはヨウ素剤の内服をする必要はない、と
公式には書かれています。
年齢が高くなると被爆しても甲状腺癌のリスクがあまり上がらないため、
および副作用の率が高くなるため、とされています。
また、
2日目の服用が必要となる状況があれば、
そんなこと(服用)を考えるより避難せよ、ということになっています。
緊急被ばく医療研修のホームページ
http://www.remnet.jp/kakudai/06/keylec.html

原発の立地する地域には、
事故にそなえて住民の数だけヨード製剤が配置・保管されています。
でも、電力会社は、原発は安全で、事故はない、と言うのですよ。

そこまでして原発を誘致する必要性を
感じられますでしょうか?

枝野長官は
被ばくした人がお年寄りばかりなのを知っていて
ヨウ素製剤のことは急いで言わなかったのでしょうかね・・・。
だとしたら、ものすごい卓見です。

そごう本館の 波奈。海鮮サラダ
ヨウ素剤がなければ コンブを摂取すれば少しはヨウ素がとれます。
とろろこんぶが子どもにも食べやすいですかね。
P1140489.JPG
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