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喘息のガイドライン

2012年02月17日  

寒いですね、雪がちらちら舞っています。

15日は広島喘息治療勉強会に出席しました。
第1回目の勉強会です。

特別講演:最新のガイドラインに沿った喘息の治療戦略
帝京大学医学部呼吸器アレルギー内科 大田健教授
大田教授は広島の出身,軟式庭球部だったそうです。
同級生が座長をされました。

ガイドラインは日本ももちろんですが、
世界標準のGINAというガイドラインもあります。
日本の喘息ガイドラインが制定されて、約20年となります。
でも、どうやら きめ細かいのは日本のガイドラインのようです。
世界は、日本の喘息治療ガイドラインをみて
自分たちのガイドラインに採用できそうかどうか、
これから検討をおこなってみる、という段階だそうです。
もちろんガイドライン全部ではないですが、
日本が優れている部分があります。

諸外国では、医療機関へのアクセスは容易ではありません。
アメリカやオーストラリアでは、数百km行かないと医者がいない、
という地域もザラです。
しかもアメリカでは無保険者も多いですし、
健康保険の種類によって受けられる医療レベルは異なります。
イギリスでは、基本的には受診できるのは地域の家庭医
(地区ごとに指定されている)だけであって、
専門医に受診したければ家庭医が必要性を認めて紹介した場合で
それでも数か月先くらいの予約になります。
もし自分の判断で専門医を受診すれば
それは自由診療(自費診療)となります。
お金持ちしか専門医を受診できないわけです。
日本のように
医療機関へのアクセスは容易で、
しかも専門医への受診は自由、
健康保険が適用される、
という制度はほかの国にはないのです。

そういう背景がありますので
日本と世界のガイドラインが違うのは むしろ当たりまえ、
なんだと思います。

世界のガイドラインを見るたびに
日本は健康保険が堅持されて、いい国だなあ、
と思います。
日本の医療は、実質世界一なんですよ。

今週の花 カラー、アルストロメリア、カンパニュラ、アジサイ。
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★インフルエンザ情報
今週になりB型インフルエンザの患者を数名診察しています。
これまで全員A型だったのですが。
A型はピークを越えたような感じですが、今後の動向も注意が必要です。

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