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季節性ワクチン入荷しました

★新型インフルエンザ情報
新型ワクチンは近日 問屋さんから各医療機関に配送される予定だそうです。
もうしばらくお待ちください。

昨日、季節性インフルエンザワクチンがほんの少~しだけ入荷しました。
問屋さんによれば、これが今シーズン最終の配送だそうです。

いつもの問屋さんからのワクチンだけでは少し足りないので
これまで当方とはワクチン取引のなかった問屋さんにも
手配をお願いしておりました。
少量とはいえ、何とか配分していただけました。
感謝。

予約されていた方、お待たせしました。
また、予約されていない方にも ちょっぴりですが対応できます。
もし季節性ワクチンを御希望の方は、お問い合わせください。

写真は 帆船。
2009120123020000hannsenn.jpg
若年女性のヤセによる弊害

70歳女性が、脂肪吸引術を受け2日後に死亡、というニュースがありました。
Yahooニュース 12月11日19時37分配信 フジテレビ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20091211/20091211-00000206-fnn-soci.html
続いて
50代女性が脂肪吸引2日後に死亡、というニュースもありました。
亡くなられているのは昨年9月ですが。
Yahooニュース 12月16日10時41分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091216-00000041-jij-soci

なんで70歳や50歳代の女性が、大金をかけて、脂肪吸引をしないといけないのか、
私にはよくわかりません。
70歳女性の場合は、家族にも内緒で受診していたそうで、
もし家族が聞いていれば、脂肪吸引術を受けることは止めていたでしょう。

ダイエットの本やテレビ番組もたくさんあり、
変なダイエットが大流行。
(変な、というのは、数年後も生き残っているダイエット法はほとんどない、
大半のダイエット法は1年程度で消えている、という意味です)。
肥満が健康によくないことは明らかですが、
ダイエットをもてはやす風潮は どこか間違っています。
やせるには食事と運動、これしかないのですけれど
そのことに触れる本やテレビ番組は ほとんどありません。

若年女性はヤセすぎていて、今これが問題になっています。
ヤセによる症状・検査値異常も多くなっていますし、
ヤセ女性の妊娠では低出生体重児を出産する危険性が高い。
また今の若いヤセ女性が60歳頃になれば(30-40年後)、
ひどい骨粗鬆症患者が多発する社会になっていく危険性があるのです。
骨量は若いうちに十分量を保っておかないと、年をとってからの改善はむつかしい。
骨粗鬆症で骨折・寝たきりになる女性が増えてしまうと危惧されるのです。

本日のお勉強
女性のライフステージと医療的問題
若年女性・妊婦のやせの問題
日本医師会雑誌2009年8月号
帝京大学医学部 児玉浩子 教授
要点
若年女性の25.2%はBMI 18.5未満の「やせ」である。
女性のやせの増加は小児期からはじまっており、6-14歳女子の18.1%はやせである。
小学生から やせ願望をもつ女子が増えている。
やせ願望は、社会がやせ体型を称賛する傾向にあることが大きな要因である。
若年女子のやせ願望は、不健全な食生活やサプリメントへの過剰な依存を来たし、眠気、疲労感、倦怠感が強い。
20-29歳女性の25%は朝食をとっていない。
29歳以下の女性および妊婦・授乳婦では、
エネルギー、カルシウム、鉄についていずれも必要量・推奨量に達していない。
対応としては
1:年少時からの食育
2:妊産婦への食生活指導
3:やせを称賛する社会の改善    が必要である。

当ブログでは、ニセ科学・ニセ医学の一環としてサプリメント問題を何回も取り上げてきました。
しかし、
「やせを称賛する社会」が根底にあり、
ダイエット法などをくりかえし取り上げるマスコミがあるかぎり、
まだまだ先は長いな、と思います。

マスコミも目新しい物ばかり報道するのではなく、
食生活の基本を繰り返し繰り返し報道してくれればいいのに。
応用をしたい人は、まず基本を身につけた上でおこなえばよいのです。
今の若い人たちには、食生活の基本が身についているとは思えないデータです。

何でもそうですが、まずは基本をしっかりと。
これが大切ですよ。

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