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心に残る出会い47 施設で看取りのKさん

2013年07月28日  

朝早くからの雷で、起こされてしまいましたね。
花火大会は昨日でよかったですね。
といっても当方は本日の講演準備で、
花火大会を見に行く余裕はありませんでしたが。

楽天、強いですね。貯金14。4ゲーム差の首位。
両リーグのお荷物、楽天と広島でいつかは日本シリーズを
と思っていましたが、
楽天が先に日本シリーズに出てきそうですね。
カープは借金13。
日本シリーズに出るのはいつになりますことやら。

さて、毎月最終日曜日は心に残る出会いです。

Kさんは81歳。
脳梗塞後遺症と、大腿骨骨折手術後でもあり
動くのが不自由で施設に入所していました。
薬が大好きで、
カゼひいたといっては薬、
便秘したといっては薬。
認知症でときどき介護に反抗的・暴力的になるので
興奮を静めるタイプの漢方薬も出ていました。

ある時、嘔吐されました。
とくに感冒症状など思い当たる原因もないため
病院で検査を受けたところ
腸閉塞でした。
腸閉塞の原因を調べていると、大腸癌が強く疑われました。
さあ、どうしましょう。
しかし、悪いことに、入院中にまた脳梗塞をおこしたのです。

脳梗塞は、繰り返すごとに残った脳機能がやられていきます。
今回は3回目の脳梗塞で
意識は回復せず、呼吸の乱れもありました。
もう大腸癌の検査や治療どころではありません。

御家族と病院主治医が何度も話し合い
施設に戻ることとなりました。

その話し合いの中で、施設担当医の当方にも相談がありました。

施設での看取りになりそうだが、対応していただけますか?
はい、もちろんです。
本人や御家族が、
住み慣れた環境で最期まで生活したい、
と望まれたのですから。

腸閉塞も続いているので
ごく少量の水分摂取がおこなわれるのみです。
栄養的なものは、体にはまったく入っていません。
それでも約2週間、安定した状況が続きました。
痛そうな感じも、苦しそうなそぶりも全くありません。

毎日つきそっておられた娘さんがへばってしまって
1日つきそいを休みたいと相談されました。
休まれていいですよ、
御本人ではなく御家族が倒れてしまったのでは
何にもなりませんから、
どうぞ無理せず出来る範囲で付き添ってあげてください。
安心して施設職員にお任せください。
何かあれば、すぐにこちらから連絡いたしますから。

1日休まれて
娘さんは元気が戻りました。
また毎日付き添いされます。

ある日、娘さんが仕事の都合で夜遅い時間でないと
施設に来られない予定の日でした。
夜遅く娘さんが来られて それからしばらくして呼吸が止まりそうだ、と
当方に連絡が入りました。
深夜の看取りです。
静かな最期でした。

Kさんは娘さんが来られるのを待っていたのでしょうね、
と皆で話をしたのでした。

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ボランティアさんたちの打ち上げ会場がイルベントです。
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とくに新しい情報はありません。

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