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放射能汚染廃材は、どこにも持っていけない

カープ、チャンスはあるのに生かせませんね。
1死満塁で4番5番が凡打では敗戦も仕方ない。
もっと足でかきまわしてほしいです。
篠田の好投を期待しましょう。

これまで、原発は電力が安い、という計算のなかには
廃炉、使用済み核燃料処分の費用などが入っていませんでした。
原子力委員会が原発全廃も含めた試算をはじめて発表。
再処理とかするのではなく、すなおに処分するのが一番安い、という結果です。

原発ゼロが最安7.1兆円 使用済み核燃料処理費用
東京新聞2012年4月20日朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012042002000077.html

廃炉するにしても、
今の福島の放射能汚染がれきを処分するにしても
「いったいどこに持っていくことが出来るのか?」
が問題になります。
どこにも持っていくことなど、出来はしない。
上関に原発を作ったならば、
そのゴミも上関にずっと置かれることになります。
人が立ち寄ることを許されない場所となるのです。
そして台風などのたびに少しずつ放射性物質が海に流れ出し
瀬戸内の海でとれた海産物は販売出荷停止、
なんていうことになるでしょう。
外洋(太平洋や日本海)と瀬戸内海は違うのです。

本日のお勉強は星先生の講演の要約

いぶしぎん の冷奴。
P1000039.JPG
★インフルエンザ情報
18県で先週より患者数が増加しているようです。
長崎県では今季2回目の注意報発令となりました。
A型は終了しつつありますが、
B型インフルエンザの流行がはじまっているのですね。
うがい手洗い咳エチケット、よろしくお願いしますね。

本日のお勉強
福島における原子力発電所の事故の経過と今後
広島医学 2012年3号
広島大学原爆放射線医科学研究所 星 正治 先生
要点
第64回広島医学会総会シンポジウム「東日本大震災への医療支援~できたことできなかったこと~」の要約。
原子炉本体についての今後の廃炉の問題も議論されねばならない。
これまでの議論では、炉を解体し汚染した廃材や溶融した燃料を取り出して、きれいにして廃炉にする議論が主流である。
この点の問題点を明確にしておきたい。
桁違いに放射能レベルの高い廃棄物を、どこに持って行って処理しようというのか。
廃炉の議論はまず、どこに持って行くかを先に考え決めておかなければならないことを強調しておきたい。
そして、問いたい、どこに持って行けるのですか。

もう一つは、
これらの放射能による健康影響についてである。
調査結果を待ってから対策を取るのではなく、今までの結果から予測し今から対策を取っておく必要がある。
調査を待ってからではすぐ10年とか経過してしまう。
***

講演の要約なので
いわゆる学術論文とは違いますし、
その要約の要約になりますので
細かいニュアンスは伝わらないかもしれません。
しかし、星先生のような放射線医学の専門家をして
廃炉はどうするんだ!?
と言わしめるのです。
廃炉を簡単に考えている人がいるとしたなら、それは大間違いだ、
ということがよくわかります。

結局、廃材を持って行ける場所などない。
原発敷地内にずっと置いておくしかない。
原発を誘致した、ということは
未来永劫・子々孫々の代のもっともっと先まで
「原発の墓場」を誘致したことと同じことになる、
ということなのですね。

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