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救急車を呼ぶと警察が来る話1

2011年10月18日  

日曜日にハーフマラソンを走ったせいで
足の痛みが続いています。
往診の時に、ゆっくりゆっくりしか歩けません。
痛みのピークは今日でしょうね・・・。

ケガや病気で、「これは大変!」 という時には救急車を呼びます。
軽傷・軽症では絶対に呼ばないようにして下さいね。

呼びかけても返事をしない、息もしていないようだ、
という時にも 救急車を呼ぶことが多いと思います。
救急隊が到着し、助かる見込みがあれば救急病院に運ばれることになります。

ところが、救急隊がかけつけてみると、
「これはすでに死後だいぶ時間が経過しており、
もう回復・生存は期待できない」、ということもあります。
救急隊は訓練されたプロなので、そういう判断も出来るのです。
死後硬直とか死斑など「死後の変化」で判断していくのです。

救急隊は、「死体」の搬送はおこないません。
死んでいる、と判断すれば、救急隊から警察に連絡がいき、
警察に引き継いでから救急隊は帰っていきます。

医師の記載する死亡診断書類には、2通りあります。
ひとつは死亡診断書、
もう一つが死体検案書です。
じつはこれは同じ書類で、不要な言葉を二本線で抹消します。

さきほどまで生存していて、明らかに犯罪性が否定できる時には
死亡診断書となります。
病院で入院中に亡くなられた患者に書くのは、
ふつうは死亡診断書ですね。

問題は、
誰も見ていない所で、死亡している状態で発見された場合。
これは病死なのか、事件事故なのか、何時ごろ亡くなられたのか(推定)、
調べて判断しないといけません。
これを検案と言います。
これは警察の仕事です。

癌の末期で、いつ死亡されてもおかしくない状況であったとしても
「息をしていない!!」 ということで
御家族やヘルパーさんなどが救急車を呼んでしまうと、
救急隊としては 「すでに死んでいる」と判断すれば
警察に連絡することになります。
そうして死体検案がはじまることになります。

御家族やヘルパーさんは警察を呼んだつもりではなくても
家の前にパトカーが停まり、何時間も事情聴取や現場検証が続くことになります。
救急車が到着した後でかかりつけ医に連絡があり、
「この方は癌末期で病死です」、と説明をしたところで
死体検案の流れは止められません。
仕事が完了するまで警察は帰っていかないのです。

このお話は明日に続きます。

マラソンの後は、入浴して帰ることを楽しみにしています。
MIKANマラソンのあと、音戸大橋が渋滞することが予想されるので
逆方向に行ってみました。
倉橋島の桂浜温泉館。600円。
http://www.katsuragahama-spa.com/
空いていて、のびのび。露天風呂もあり良かったです。

歴史民俗資料館等にも立ち寄りました。
船が進歩して沖乗り航路となってからは
御手洗が広島藩の正式な寄港地・接待場所だったそうですが
天候によっては倉橋の鹿老渡を使用していたそうです。
江戸時代は御手洗に並ぶ港町として大いに栄えたそうです。
今度は鹿老渡にも行ってみましょう。
写真は遣唐使船の復元。
P1010554.JPG
★インフルエンザ情報
神奈川県藤沢市で学級閉鎖が出ています。
A型かB型か、などの詳しい情報は出ていません。
カナロコ 10月17日(月)20時30分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111017-00000017-kana-l14

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