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新型インフル 医師会の対応

2009年05月24日 ,, 
県医師会から、発熱患者の診療に協力するかどうか、という問い合わせがきました。
「発熱外来」は24時間対応と定義されていましたので、これは大きな病院向きです。
24時間対応という条件では、クリニックでは引き受けは無理です。
そこで、「発熱外来支援医療機関」に承諾の○印をつけてお返事しました。
北米インフルH1N1は、現時点では季節性インフルと同じ対応で十分です。
当院は、淡々と対応させていただきます。

感染症に対する標準予防策(スタンダード・プリコーション)というのがあります。
どこの医療機関でも、常時実施しているはずなのですが。
北米インフルH1N1の診療は、普段から標準予防策が出来ている医療機関にとっては、日常業務と何ら変わりありません。
特別なことは、何一つないのですよ。
市民・県民のみなさんも、落ち着いて。

居酒屋いぶしぎん
日本酒が大好きな私どもにとって、宝の山のようなお店です。
旬の野菜など、いろいろな方とのネットワークで調達した食材の料理を提供されています。
長女夫婦といっしょの晩ご飯2日目。
おいしく楽しい時間を過ごせました。
http://www.cusi.ne.jp/ibushigin/index.html
写真は福富町カドーレのジェラート
P1090312.JPG

院内感染対策研修会参加

22日、中区医師会の医療安全、および院内感染対策の研修会に参加しました。
院内感染といっても、今回のテーマはインフルではなく結核でしたが。
このブログでも何度も取り上げていますが、
結核というのは消え去った病気ではありません。
年間2万人以上も発病する病気です。亡くなられることのある病気です。
まずは疑うこと。そこが全てです。

でも、結核患者を診たことがない医師がいる、というのも事実でしょう。
そういう意味では、我々 第一線医師のノウハウを研修医に伝授することのできる 新・臨床研修医制度 というのは、私は高く評価しています。
研修医教育に、私なりに かなりがんばって努力してきました。
結核を疑った時の診療の手順やコツなども一通りは伝授できたと思っています。
医療崩壊の原因が 新・臨床研修医制度だ、と 制度に罪を着せている医師もいますが、私はそうは思っておりません。
(制度に批判的なのは大学教授などボスクラスが多いです。しかし大学病院で研修しただけならば結核や虫垂炎の患者に出くわさないまま研修が終了する可能性が高いです。彼らボスたちは、研修を充実させる方向に議論するのではなく、「昔は良かった」という方向で議論するということが懸念されます。)
私は今は基幹病院を辞し開業医になっていますので、研修医指導の機会はなくなりました。
ですから外野からの意見となりますが、研修制度を後退させるのではなく、もっと前進させることが必要なのにな、と思っています。
そうしなければ、結核に思いが至らない医師が 今後増えてくるかもしれません。

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