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新型ワクチン接種説明会

昨日、広島医師会館で開催された
「新型インフルエンザワクチン接種事業説明会」 に出席しました。
とくに費用減免制度についての情報を知りたかったためです。

その御紹介。
1:ワクチン体制そのものの情報は既出のものばかりで、目新しいものはありませんでした。
基本は10月20日に厚生労働省が発表したものでした。

2:お伝えしたい情報=正しい情報
・すでに400万人以上は罹患していると推定されており、それに対し死亡者は40人程度です。
死亡率は 0.001% 程度と推定されています。
死亡率は非常に低い、ということになります。
・全国で入院者は3746人、入院率は推定0.09% です。
うち重症者は259人です。 400万人中の数値ですので、重症になる率も非常に低いとお考えください。
・患者・入院患者は若い人、とくに14歳以下が圧倒的に多い。
・19歳以下の入院患者では、基礎疾患のない人が およそ2/3。
つまり未成年では持病がないからといって安心はできません。
・死亡例の検討では、発病から重症になるまでの期間が非常に短い。
どういう人が重症になりやすいのか、ということは まだわかっていない。

まとめると、
かかったらみんな死んでしまうのではという過度の心配はせず(死亡率は非常に低い)、
かといって油断せず(入院者は持病のない子のほうが多い)、
発病初期は子供から目を離さないことが必要(悪化する場合は急激)です。

3:ワクチンが国から県へ供給されるスケジュールと量は国から発表されています。
現在、年内第6回配給までのスケジュールが決まっています。
十分な量の新型ワクチンが出回ってくるのは12月中旬以降になります。

4:肝心な、ワクチン費用減免措置について
主体は市町なので、これから各自治体が発表してきます。
県の対応については、書類案などの提示や手続きの流れ図の説明はありました。
が、12月の定例県議会で承認されないと正式には動けない、とのことでした。
さすが、お役所仕事。緊急事態にも議会の承認が先に必要なんですってさ、議員のみなさん何とかなりませんか?
事後承認でいいとか、緊急事態には臨時県議会を開くとか。
県知事選挙の最中とはいえ、あまりの県政硬直にがっかり。

5:閉口したこと
10月下旬に県から配布された資料を読めばちゃんと書いてあることを、手を挙げて質問する人が多いのには閉口しました。時間のムダで、はやく次の説明へ進行してほしかったのです。
でも、送付された資料は分厚かったので、普段から新型インフルエンザ情報を追いかけていない人は消化不良になるのは仕方ない面もありますからねえ・・・まあ仕方ない。

6:とても驚き、非常にあきれたこと。
新型ワクチンの県内配布数量の説明、今後のスケジュール説明があった後にもかかわらず、しかも小児への接種を急ぐべき状況だという説明があった後にもかかわらず、
手を挙げて、こう質問する人がいたのです。
「当院は介護サービスもやっている、介護職員も優先接種にしてもらえないか?」
これまでに、同じような議論は もうあったのです。
受付の人や調剤薬局は優先対象にならないのか、とか、
学校の先生や保母さんを優先対象とすべきではないのか、とか。
その議論はすでに終わっているのです。
ワクチン量が少ないので、希望する医療従事者全員には足りません、ということで今は動いていくしかないのです。「新型インフルエンザ患者を直接診療する担当者」のみへの接種でいくしかないのです。
それを、まだ蒸し返して言ってくる医師がいたのです。

介護職員の大半は元気な青壮年だと思います。
現在の状況は、一刻も早く幼児小学生あたりに接種を開始することが大事だ、と たった今状況説明を聞いたばかりのはずなのです。
成人は後回しにしてもよいので、ぜひ前倒しして子供に接種開始を早く!
と言わねばならないところなのに。
自分の所の職員には、「悪いが子供達が先だ、君たちは順番が来るまで待ってくれ」と言うのが筋でしょう。

具体的なクリニック名を書きたいところなのですが、
それはやめとけ、と言われたので具体名は書きません。
ああ、頭に来た、あきれた。

早く子供たちにワクチン接種開始できるように、みんなで努力しましょう。
それまではうがい手洗い咳エチケットを徹底しましょう。
子供さんにうがい、手洗い、咳エチケットを習慣づけるチャンスでもありますよ。

写真はシラタマツバキ
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