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日野原重明先生と在宅医療

2010年01月12日 , 
全7巻の『明日の在宅医療』(中央法規出版)が刊行されています。
(実は私はまだ読んでいないのですけどね。)
この第1巻の『在宅医療の展望』で、日野原先生が対談しておられます。
私は聖路加国際病院で緩和ケア研修を受けましたが、
日野原先生は聖路加病院の院長であり、医師として現役です。
実際に私の研修期間中にも緩和ケア病棟に何度か回診に来られました。

<日野原> 病気は生活の中で治さないとね。私が生活の中で病気を直すことに注目した理由は、家庭と病院では病状のあらわれ方が違うことに気づいたからです。
<佐藤> 日本のこの50年の歩みほど「病院医療に傾斜した国」「医療が収益事業になった国」はないとおもいます。
<日野原> 病院医療と在宅医療の違いが最も象徴的に現れるのは、看取りのときです。病院では人生の最期に、愛する者から隔離されてしまう。気管挿管など無理なことをせず自然にさせていると最後までコミュニケーションがとれるのです。

病院で、先端医療機器に囲まれて死ぬことが
幸せというわけではない、ということです。
自宅で生活し自宅で看取る場合には、
ほんの数時間前まで話ができたり食事をとったりすることもできた、
という例はたくさんあります。

誰でも自宅で最期まで生きることは可能です。
あなたの希望は いかがですか?

今週の花 つばき
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★新型インフルエンザ情報
新型インフルと肺炎球菌で死亡率が高
Yahooニュース 1月10日17時22分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100110-00000050-jij-soci
以下、抜粋
南米アルゼンチンで、秋から冬に当たる昨年5~7月に、新型インフルエンザでの死亡が多かったのは、肺炎球菌との重複感染によると考えられる。
ワクチンなどによる肺炎球菌対策も重要とみられる。

肺炎球菌は成人への2回目の接種も認められました。
高齢者にはワクチン接種をおすすめします。
では、いつ接種するのがよいでしょうか。
私見ですが
65歳、75歳で受けられたらよいのではないか、と思います。

医療機関で御相談ください。
当院でも肺炎球菌ワクチン接種できます。

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