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最悪の見通しも語れ

2011年04月28日  

福島原発震災、
警戒区域の設定がされました。
遠く広島から見ておりますと
なぜもっと早くから避難させ、立ち入り禁止にしないのか、と
思っていました。
しかし、テレビで見ていると
何で立ち入り禁止にされなくちゃいけないのか、とか
早く事態を収束させろ、と言っている人がうつっています。
そういう人ばかり選んで放映しているのでしょうか。
すぐにも家に帰れ、農業など再開できると思っている人がたくさんいるのでしょうか。
そういえば
出荷停止を知っていてホウレンソウを出荷していた農家がいました。
確信犯ですね。
自分の売り上げを守るためには他人の健康が犠牲になってもよい、と
農家がそう思うようになってしまっては日本もおしまいです。
asahi.com 4月26日
http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY201104260549.html

今後、避難範囲はどうなるのか、という質問については
チェルノブイリでは未だに半径30kmには住めない、と答えるべきでしょう。
避難はいつ終わるのか・いつ収束するのか、という質問については
全力でやっているがわからない、数年かかるであろう、と答えるべきでしょう。
今後のことを「正確に」予測するのは、困難です。

放射線が強いので、作業員は短時間しか現場で作業ができない、
ということを現地の人たちは理解しているのでしょうか。
人海戦術でやっているのです。
決死隊に近い状態で自衛隊や警察、東京消防庁の人たちは働いているのです。
すでに被ばく線量の上限を超えた人もいます。
こんな人たちに対し、早く収束させろ、という言葉が出るのが悲しい。

最悪の事態まで説明をしておくべきではないでしょうか。
チェルノブイリもスリーマイルも1基の原発事故でしたが、
福島第一は4基が綱渡り状態になっています。
どれか1基が再臨界すれば、作業員は誰も近寄れなくなり、
そこに大きめの余震でも起これば4基ともメルトダウン、
あるいは水素爆発、水蒸気爆発をする可能性はまだあると思っています。
そうなると被害はチェルノブイリの4倍以上に。
それこそ広範囲に長期間誰も住めなくなる、ということだってまだ起こりうる。
私はそう思っています。

安全です、とか、ただちに影響はありません、とか
無理に安心させようと発言するから 矛盾が出てきて不満が爆発するのです。
予測される見通しと、最悪の見通し、最良の見通しについて
全部最初に発表しておくべきだろうと思います。
医療の世界では
「絶対大丈夫だから、まかせておけ」なんて言って手術する、という方法は
とっくの昔になくなっています。
手術前に、あるいは抗がん剤など治療前に
起こりうる主な可能性(合併症、副作用)については
一通り説明する必要がある時代なんですけどね。

最悪の見通しを共有し、それを見据えつつ
腹をくくって事態に当たらないといけないと思います。

喜助。一番おいしかったのは 牛タンやわらか煮。
タンシチューですね。これ最高!
このほか タン豆腐、タンつくねもおいしかった。
喜助という焼酎もいただきました。
P1140838.JPG
★インフルエンザ情報
学級・学年閉鎖 17~23日の1週間に全国で計1212施設。
前週(10~16日)の3倍だったと厚生労働省が報告。
長野、北海道、新潟、兵庫、福岡、千葉が多かった。 とのことです。
http://www.asahi.com/national/update/0427/TKY201104270412.html

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