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父親は何と闘うのか?

2011年10月26日  

マエケン、9回1死までノーヒットノーラン。
大記録を逃し、残念でしたね。
その後、負け投手になるのではいけません。
余裕で勝たなければ。
来季は打線に奮起してもらいましょう。

さて、焼肉えびすによる食中毒事件。
<生肉食中毒>誕生祝いのユッケが… 父親「闘っていく」
Yahooニュース 毎日新聞 10月24日(月)15時0分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111024-00000054-mai-soci

ユッケによる食中毒事件ですが、
5人目の死亡者が出ました。
もう半年くらい闘病されていたわけで、
こんなに長く闘病されていたとはびっくりしました。
食中毒なので勝負は早い、と思っていたものですから。
中学2年生とのこと、まことに残念なことです。

さて、この記事は
「半年がたち、この事件が風化していくのが嫌なんです。だから僕は闘っていく」。父親は力を込めた。
と結ばれています。
これが記事の見出しに使われているわけです。

父親は何と闘っていくのでしょうか?
私にはわかりませんでした。
風化しないように闘っていくのでしょうか?
記事全体の文脈からすると、無責任な店側と闘っていく、というようにも読めます。

風化しないように闘っていくのだとすると
自分たちの悲しい体験を語り継ぎ、
二度と同じ悲劇が出ないようにしていく、ということになりましょう。

生肉を食べれば感染症の危険性がある、というのは常識です。
弱者(子ども、妊婦、高齢者、持病のある人)が感染症に弱いのも常識です。
同じ悲劇を繰り返さないためには
「生肉は絶対食べないようにしましょう、
とくに子供・妊婦・高齢者・持病のある人は食べないように」と
いうことが徹底される世界を作り上げる、
そのために闘う、ということになりましょう。

何と闘うべきなのか、考えてみました。

1:店側と闘う。裁判で勝つ。
もし裁判で非常に高額な賠償責任が認められたり
経営者側に重い刑事責任が認められた場合には
全国の焼肉店が事実上 ユッケなど生肉は提供できなくなります。
懲罰的に非常に重い判決を出させるということは
個人の闘いということにとどまらず、
食中毒事故の再発予防効果があります。
ただし、アメリカでは懲罰的判決というのが出ることがありますが
日本では前例と同様な判決しか出ません。
懲罰的判決というのは、日本では期待できないのです。
(アメリカでは一人の喫煙女性の健康被害に対し
タバコ会社が3兆円の賠償、という懲罰的判決が出たことがあるようです。)

2:原因となるもの(この場合は細菌)と闘う。
医師や研究者になり、菌を殺す方法や
食中毒を治療する方法を研究開発し普及させれば
食中毒による悲劇は減ります。
でも、
父親が今から医師や研究者になることは難しいので
この戦いの意味で言ってはいないと思います。
(弟を失った兄は、将来医学や生物学の世界に進む可能性はあると思います。)

3:生肉は危険だ、ということを周知徹底するための闘い。
生肉による感染症の危険性を知らない、
あるいは軽く考えている人も多いようなので、
危険性を周知徹底するための闘いをすることには意義があります。
具体的には講演会で語り広めたり、本を出版したり、
ホームページ・インターネットで発信を続けたりする、
ということになりましょう。
学校などで生食の危険性を訴える授業をするという手もあります。
タバコのない人生を選ぼう、という授業を学外の人がやっているように。
(学校で話すには何らかの資格が必要な場合もあるでしょう、
その時には必要な資格を取るのも闘いの一部となります。)
幅広く「食の安全を考える」、という立場であれば
活躍する場は非常に多く見つかると思います。
職業としておこなってもいいし、
ボランティアとしての活躍も出来るでしょう。
この闘いは一生続きます。

この父親は何と闘うというのでしょうか?
何年か後に追跡取材があれば、と思います。

今週の花 シュウメイギク、アメジストセージ、ノコンギク、ハンゴンソウ。
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