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突然死する心電図所見

2011年04月16日  

昨日のカープ、負けなくて良かったです。
7回、勝ちに転じるチャンスもあったのですが、
4番外人の足が遅かったようで。
最後の同点の場面は、赤松の俊足が大きく生きました。
広いスタジアムでは、外人よりは俊足選手を起用すべきことは
明白だと思うんですけどね。

★インフルエンザ情報
広島県の14保健所のうち、警報レベルは3,注意報レベルは1、
と かなり減少してきました。
県の中央部と北部がまだ警報レベルです。
(先週までは8保健所管内が警報レベルでした。)
また、広島市が注意報レベルを下回ったのをうけて、
広島市医師会がおこなっていた速報値集計も14日で終了となりました。
そろそろ終盤です。

今週の花 横からのながめ
konsyu yokokara.jpg

本日のお勉強
Burgada症候群を合併した肺扁平上皮癌の1例
肺癌 (日本肺癌学会 の 学会誌)2011年1月
東京労災病院 呼吸器内科 柴田 雅彦 先生ほか
要点
肺扁平上皮癌Stage3Bの患者。
シスプラチン+ゲムシタビンで治療開始したが薬物アレルギーにて中断。
経過観察中にBrugada症候群と診断された。
無症候であり埋込型除細動器などは適用せず。
心臓に負担のないとされている抗がん剤で加療を続けた。

Brugada症候群というのは、一般の方にはなじみのない名前ですが
循環器内科と交通医学分野では有名なものです。
突然死につながる可能性のある状況で
検診などでの心電図検査で発見されます。
ふだんは全く自覚症状はありません。
(苦しくなって心電図を受け発見される病気ではありません)。

運転中に突然死されては困りますね。
ですから運転される方の検診は非常に大切で
交通医学では大事な疾患なのです。

肺癌でBrugada症候群、という報告はまだ非常に少なく、
まとめて検討するほどの数はないそうです。
埋込型除細動器を先に装着しておいて、それから癌治療をおこなった
という例もあるそうです。
抗がん剤によっては心臓に負担が生じることがわかっているものもあり
薬剤の選択肢が制限されます。

Brugada症候群は、加齢により患者数は増加するそうです。
症状がないから、といって安心せずに
定期検診はきちんと受けましょう。
とくに車やバイクの運転をする人は、心電図検査は年1回は必ず受けましょう。
(職業運転手には検査は義務化されています)。

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