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緩和ケアは全人的な対応で

2012年04月3日  
昨夜は雷、大雨で、睡眠不足です。
今日の天気予報では午後からは曇り、となっています。
カープの試合はあるのでしょうか。
大竹にがんばってほしいですね。

本日のお勉強は全人的疼痛緩和療法が奏効した肺癌。

3月はじめに福岡の子供たちのところに行ってきました。
夕食は子どもに予約してもらって、磯ぎよし下川端店
http://shimokawabata.isogiyoshi.com/
広島も魚はおいしいですが、
福岡もおいしい。
対馬などからどんどんはいってくるそうです。
写真は刺身盛り合わせ。
P1030013.JPG
★インフルエンザ情報
とくに新しい情報はありません。

本日のお勉強
緩和ケアチームによる全人的疼痛緩和療法が奏効した難治性身体的疼痛を有する非小細胞肺癌症例
肺癌 2011年12月号
住友別子病院がんセンター腫瘍内科 山根 弘路 先生ほか
要点
56歳女性、原発巣の胸壁浸潤による身体的疼痛。
しかし麻薬や神経ブロック等を施行しても充分な除痛は得られなかった。
その後、遺言書の作成希望があることが判明し
遺言状作成後は急速に身体的疼痛が減少し良好な疼痛緩和が得られた。
霊的・精神的疼痛と身体的疼痛が密接に関連していた可能性が高い。
***

痛みというのは、身体的な要因だけではありません。
不安、心配などがあると痛みは強くなります。
患者ひとりひとりの社会的背景まで目配りして
対応していくことが必要になります。
このケースは、自営業の夫に代わって自分が実質経営しており
財産をめぐって長女次女の争いがあって
遺書を書きたいという希望につながっていたそうです。
公証人など必要な手配につなげていき、
最大の心配事がなくなったことで身体的疼痛も軽減し
麻薬使用量も軽減につながっているという分析です。

生活背景など聞き出したりするのに
医師ひとりの力は たいしたことはありません。
経験豊富な看護師さんなどのほうが
背景にある問題点情報をキャッチしやすかったりします。
チームで活動するメリットなんですね。

私たちが在宅でおこなう緩和ケアも
チームで活動しています。
気がかりな事は、何でも相談してみてください。

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