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緩和ケア医 本日のお勉強

2009年03月30日 , 

胸部CT画像で発見される限局性GGO病変の経過観察
日本胸部臨床2009年2月号
栃木県立がんセンター 中原理恵 先生ほか

要点
マルチスライスCTという、胸部画像検査の進歩により、
小さい肺癌が検出できるようになってきた。
それはよいことなのだが、明らかに癌とは言い難い状態の画像も
たくさん発見されることになってきた。
そのひとつが、GGO病変(すりガラス状に見える病変)。
経過観察についての、わかりやすいガイドラインも提唱されている。
大きさ8mm以上のGGO病変では、
3ヶ月、9ヶ月、24ヶ月後にCT等の検査。

肺のついての検査としては、CT検査が一番おすすめの検査です。
通常の胸部レントゲンでは、ある程度大きな病変しか指摘できません。
癌の早期発見をしようと思うならば、
喫煙者や癌の方(治療後も含む)は、定期的なCT検査をおすすめします。

ところが、CTでは、「明らかな癌」とは言えない小さい病変も
検出されるようになってきました。
肺の検査はしんどいものが多く、(気管支ファイバーや生検など)、
繰り返し行えるものでもありません。
そこで CTによる経過観察 がおこなわれます。

経過観察の時期については、過度に不安に思う必要はありません。
かかりつけ医の指示にしたがって検査を受けてください。
かかりつけ医が その分野の専門医でない場合には、
専門医にセカンドオピニオンを求めることも良いでしょう。

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