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鶏肉生食で食中毒72倍

2010年01月29日 , 

2010/01/26 17:09   キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/26055.html

鳥にはキャンピロバクタ(カンピロバクタ)という菌がいます。
この菌でおこる食中毒が、日本では最多です。
料理店で トリ刺し、食べたりしていませんか?

以下、記事より抜粋。
カンピロバクターは、家畜や家禽の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)や飲料水などを汚染する。食中毒の症状は、激しい腹痛、下痢、血便など。運動神経の麻痺を起こす神経疾患である「ギラン・バレー症候群」との関連性が疑われている。
リスク評価によると、飲食店で鶏肉の生食をする人の一食当たりの感染確率の平均値は5.36%で、生食をしない人(0.0743%)の約72倍だった。
国立医薬品食品衛生研究所の春日文子・食品衛生管理部室長は、「生食をやめればカンピロバクター感染の多くが防げる」として、鶏肉の生食を避けるよう注意を呼び掛けている。

1食あたりの感染確率が5% ということは、
およそ20回に1回くらいは食中毒になる計算、
あるいは お客の20人に1名くらいは食中毒になる計算、
ということですね。

地鶏の刺身、というと おいしそうなメニューですが、
生肉は危険と隣り合わせであることを御理解ください。
子ども、妊婦、高齢者、持病のある人は 生肉はぜったい避けてください。

生肉でなくても、食中毒になることがあります。
鶏肉を調理したことのある人はおわかりだと思いますが、
鶏肉は内部まで火が通りにくいのです。

我が家では、ジャムくんが体調をこわし食欲がない時に、
ササミを煮て、こまかくバラバラにして食べさせることがあります。
私が鶏肉を調理するのは、この時くらいなんですけどね。
もう十分煮たから火は通っただろう、大丈夫だろう、
と鍋からおろしてみると
表面近くは確かに煮えているけれども、
まだ内部は半ナマだった、追加で数分煮る必要があった、
という経験があります。

唐揚げや鍋物でも内部まで十分に加熱できていなければ食中毒の原因となります。
診察のときの問診で、
下痢の原因として生肉は食べていません、とり唐揚げは食べましたけど・・・、
という状況はよくあります。
可能性としては、
加熱不十分だったか、
調理マナ板などを通じて別な食材に菌がうつったか、
という可能性が残ることになります。

カンピロバクタにはクラリスという抗生物質が有効です。
原因菌によって一番有効な抗生物質が違うのです。
原因と思われる食品がある場合は、思い出して医師に告げてくださいね。

チューリップとガーベラが可愛い☆
100127_163329tulip.jpg
受診ではなく、花だけを見に来られる人もおられます。
どうぞお気軽にお越し下さい。
花を届けて下さる方もたくさんおられます。
ありがとうございます、ありがたいことです。

★新型インフルエンザ情報
広島市のインフルエンザ患者、やや増加。
1月28日更新の広島市HP情報です。
第3週(1月18日~1月24日)は、1医療機関あたり7.32人と、前週からやや増加しました。
http://www.city.hiroshima.jp/www/contents/0000000000000/1240722519969/index.html

注意報レベル以下での変動ではありますが、
まだまだインフルエンザが終わったわけではありません。
ワクチン接種の希望者は、めっきり少なくなりましたが、
まだ問い合わせが少しあります。
国産ワクチンで接種できますよ、医療機関にお問い合せください。

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