「ロト6」詐欺
この土日も、重症患者がおり往診が何件もありました。
昨日夜には、お一人、御自宅で亡くなられました。
病気に対するグチとか、後ろ向きの発言はなく、
私達の出会いを感謝する言葉ばかりでした。
とても立派な方で、私たちも出会いを感謝しております。
この方の育てられた御家族も、もちろん素敵な方ばかり。
大丈夫、あなたの姿は孫やひ孫が見て記憶にとどめています。
やさしい心をもった素敵な人間に育ってくれますよ。
診療の合間には
ボランティアである日本宇宙少年団広島分団の活動でした。
昨日は「イカの解剖」
イカには心臓が3つあるんですよ。
知ってました?
目の中にあるレンズは球体で、とてもきれいです。
子どもたちの好奇心もずいぶん刺激された様子でした。
というわけで
この土日も休みとは言えない状況が続きました。
さて、
昨日の詐欺話に関連して。
「ロト6」詐欺で1千万被害 「当せん番号を教える」
東京新聞web 2013年12月13日 22時24分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013121301002574.html
大分県警日田署は13日、数字選択式宝くじ「ロト6」の当せん番号を教えると持ち掛けられ、日田市の60代の女性が1千万円をだましとられたことを明らかにした。詐欺事件として調べる。
日田署によると、9月下旬ごろ、女性方に男から「ロト6の当せん番号を教える」と電話があり、女性は10月上旬~11月上旬、指定された口座に2回、計1千万円を振り込んだ。
***一部引用
きっと、基本的には
仕組みを知らない、のでしょうね。
事前に当選番号がわかる、というシステムがあるはずありません。
もうひとつは、
宝クジや公営ギャンブルで、もうかるはずがない、ということを知らない。
胴元がまず一定比率を差し引き
その残りを当選者で分ける仕組みですから
平均してみれば 購入者(国民)側には利益は絶対に出ません。
買えば買うだけ、平均的には必ず損をします。
夢を買う、という言い方をしますが、
もし一等○億円が当たったらどうしようかな?
という想像をして楽しむレベルのものです。
私の知っている経済専門家は
宝くじは買いません。
損をするのがわかっている物に金をつぎ込む連中はバカだ、
と言っておりますよ。
そして最大の問題は
楽をしてもうかる方法がある、と思っていること。
楽をしてもうかる方法を教えてくれる人がいる、と思っていること。
そりゃ、当選番号が事前にわかるシステムがあるなら
「本人が」たんまり儲けることでしょう。
その方法を見ず知らずの人に教えてくれるはずがない。
その情報を教えて1000万円もらうくらいならば
自分で何百万円もクジを買えば、
それをはるかに上回る利益を手にすることが出来るのですから。
楽してもうかる方法はない、
それを教えてくれる「親切な人」はいない、
ということを
子どもの時から教えておくことが必要ですね。
高齢者に、何かどこからか電話勧誘などがあった時に
すぐに近隣で相談ができる地域
というものを構築しておく必要があると思います。
隣は何をする人ぞ、という、関係希薄な社会では
詐欺グループの暗躍を防ぎきることは困難でしょう。