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あるくみるきく

2023年01月16日  

昨日は 周防大島に行ってきました。
あるくみるきく、で ピンときた方は おわかりのように、
宮本常一記念館に 行ってきたのです。
(あるくみるきく というのは 宮本常一先生たちの月刊誌のタイトルです。)
私どもは もちろん 宮本常一先生に 直接の指導を受けたわけでは ありません。
しかし、私どもの知りたい内容のいくらかは 宮本先生の本から 得られる、あるいは類推することが 出来るのです。
尊敬をしておりますし、著書も何冊も購入し 持っています。

 

私どもは 「患者さんが これまで 何を大切だと思って 生きてきたのか?」
という視点を持っています。
その視点に沿って 今後の生き方の選択肢を提示していかねば なりませんので。

 

緩和ケア薬剤師は 建物 に 興味を持っています。
どんな家で どんな生活をしていたのか。
これまでの生活がわからないと 「何を大切に思って生きてきたのか」は わかりません。

 

緩和ケア医は 雑学派ですが、 民具というか働き方というか風習というか、 の 視点を持っています。
以前に経験した患者さんの例でいうと、
岡山から 広島の娘さん宅に引き取られて同居がはじまった方がおられました。
その方は 漁師だったのです。
方言もキツイし、漁師独特の表現、あるいは昔の民具(漁具)・食品・風習の話も出てきますので
在宅チームの中で その方の言いたいことがわかる人は 私以外には いませんでした。
話をしても通じない、わかってもらえない、とすれば 孤立します。
わかってくれる(全部ではないですが)、共感してくれる人が 1名でもいれば 孤立ではないのです。
少しかもしれませんが 安心をお届けできた、と 思っています。

 

在宅医療の世界では
大正生まれの方、昭和初期生まれの方を 担当することも多いです。
かりに認知症であっても、昔のことは 覚えておられる方も多いです。
その方たちが 昔のことを なつかしがって 話してくださいます。(聞きだします)
昭和初期の生活・風習などが わかっていないと、 話の内容がチンプンカンプンとなってしまうでしょう。
宮本常一先生の仕事は 今の私たちに とても影響を与えているのです。

宮本常一記念館、入場券

いわしを干す 簾(す)
これは 音戸でも 同様の物を使用していたようです。

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春日キスヨ先生の11月27日講演会の録画を ユーチューブにアップしました。
折口医院ホームページ → お知らせ の順にすすんで下さい。
https://wahei.or.jp/

なお、
期間限定公開です。1月24日までの公開です。
視聴はかまいませんが、
無断でのダウンロード、あるいはDVD等での配布は禁止いたします。

自分ではユーチューブなど見れないわあ・・・、という方は
若い人(家族・親戚や、隣人・知人、地域包括支援センターの人など)を ふんづかまえて
「見れるようにして!」、 「見せて!」 と 言ってみましょう。

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