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がん終末期患者の痛みは 4割なのか?

2020年11月7日  

カープ、
今日は石原選手の引退セレモニーです。
今日は中村投手です、何としても買って欲しいですね! 応援しましょう!!

 

さて、緩和ケアのお話です。

終末期がん患者、4割に痛み 緩和ケア「一層対策を」―がんセンター
jiji.com 2020年10月31日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020103100027&g=soc

なかなか興味深い内容です。
お時間のある時に ぜひお読みください。

 

末期がん患者で痛みがあるのは4割??
と 思った方は、よいセンスの持ち主です。
今回の調査は、「遺族アンケート」です。
アンケートに協力してくれる人と、協力してくれない人が 出てきます。
では、
どういう人はアンケートに協力してくれやすいでしょうか?

それは
主治医とコミュニケーションがとれ、穏やかな安らかな経過で亡くなられた方(御遺族)は
感謝の思いもこめて アンケート依頼に協力してくださることでしょう。
逆に
主治医との信頼関係に乏しかった御遺族、痛みに苦しんだり、想定より悪い結果になってしまった御遺族は
「思い出すのもイヤ」というように アンケートには非協力となるでしょう。

 

アンケートの回収率(返信率)が半分以下である、ということは
「実態を反映していない研究結果である可能性が大いにある」というように
私どもは受け止めます。
癌末期で痛みは4割、というのは 到底信じられない、というのが 私どもの考えです。

 

アンケートに協力してくれた方(半数以下)の4割に痛み。
アンケート非協力だった方は 協力したくない状況があったと仮定するならば
もしかしたら 全員 痛みで苦しんだのかもしれません。
そう考えると 最大で 「7割の方に痛みがあった」、というのが実態だ、という可能性があるのです。

このように
アンケート結果の分析を読み取る際には
回収率など よく状況をみて、信頼に足るデータかどうかを判断するようにしましょう。
数字をうのみにしないように。

 

それ以上に問題だと思ったのは。
「患者と医師の間で、終末期をどこで過ごすかの話し合いをしていた割合は36.5%と低かった。」
という結果です。
がんセンターでは ACPが満足におこなわれていない??
これは自分たちの恥をさらしましたねー。
がんセンターが こんなことでは いけませんでしょう。
がん専門医も、患者の「生活」に もっと関心・配慮を示す必要がある、と思いますよ。

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