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わけぎのぬた

2020年02月14日 , 

昨日は暖かかったですね、18.8℃。
往診・訪問診療の車では、ダウンのアウターは脱ぎましたし、窓も開けて走りました。
窓を開けている車は多かったですね。
上着をぬぎ腕まくりをしている半そでサラリーマンも見ました。

寺町あたりの桜は、ほんのりピンク色に見えたような、見えないような・・・。
これは 背景の空の色(曇天か、青空か)によって違うようにも感じられますが。

もう春になるんでしょうかねー。

 

昨夜は広島記念病院の研修会に出席してきました。
講演:がん性疼痛の症状緩和~基本からup to dateまで~
講師:広島大学病院 がん治療センター緩和ケア部門 林 優美 先生

 

本論ではないのですが、
日本緩和医療学会の専門医は、県内では林先生ただ一人、だそうです。

なんだって、広島には緩和ケアの専門医がいないって!

驚かれるかもしれません。
しかし、内情は
日本緩和医療学会は あとから出来た新しい学会であり、
その専門医制度はあとから決められた制度だ、ということです。
一般的には
指導医(暫定指導医も含む)の所属する病院で、何年か研修を受け、
所定の症例数を積み重ね、学会発表や論文発表をおこない、
その後 試験を受けて合格したら 専門医になれる、というのが
通常の専門医取得パターンです。
ある程度以上の年齢の医師にとって
今の勤務先の病院をやめて研修指定病院で研修を受けなおす、というのは 不可能。
(部長や副院長の職をなげうって、ヒラの医師に戻るわけですから。)
つまり
若手の先生でないと 専門医になれない、なろうとしない、という状況があります。

実際に、
私どものように 内科学会専門医や呼吸器学会専門医である医師が
緩和ケアの世界にはいってきて活動している、ということが大半です。
放射線治療専門医とか麻酔専門医とか精神科専門医とか、さまざまな分野から緩和ケアに来ています。
「緩和ケア専門」で研修を受ける、受けられるようになってきたのは、ほんのこの数年のことなのです。

広島に緩和ケア専門医がいない、少ない、と嘆く必要はありません。
実力をもった、やさしくすばらしい緩和ケア医というのは 何人もいます。
まあ、あと20年もしたら 「緩和ケア専門医」 という学会資格を持った医師も増え、定着してくるでしょう。

 

【自分用のメモ】
ヒドロモルフォン:腎機能低下時にモルヒネに代わり使用。M6Gが出来ない。
    最小量の投与設計が可能、モルヒネ換算で1日10㎎相当。
フェンタニル:肝代謝。眠気や呼吸抑制が悪化した場合は、肝機能悪化が原因かもしれない。
タペンタドール:少量投与。副作用少ない。
メサドン:半減期かなり長い。個人差が大きい。ラダー外。
長期生存者については、漫然と続けず、1年半後くらいから強オピオイド離脱をはかる。
    トラマール+カロナール、フェンタニル等で。

 

最近食べておいしかったオカズ。
わけぎのぬた。三越地下です。
春を感じますね。

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